塩の道トレイル旅(大町~小谷村)

塩の道トレイル3日目は大町中綱湖~小谷村まで。
約44km。

木崎湖のほとりで朝日を見ながら朝ごはん

2015年8月9日
塩の道トレイル旅3日目です。
本当に4時に起こされました(笑)
こんなに早く起きるのは大会の日か遠出のトレランの日くらいです。


まだ暗い中、車に乗ります。
僕はぶーちゃんの車に乗せてもらいました。

途中、コンビニでコーヒーを購入。
もちろんホットのブラックで!


木崎湖キャンプ場に着きました。
普通は利用者以外は入れないみたいですが、タツミさんが管理者に許可を得たようです。


桟橋があり、そちらにテーブルやご飯を持っていきました。



おにぎらず、ちょっと食べてからの撮影によりご飯粒が海苔の上についていたりして、なんだか絵が汚い。
が、旨いものは旨い。


足が届きます。水はぬるく、足湯に浸かっているみたいです。


雲に隠れてますが、もうすぐ朝日が見えそうです。


朝日が見えました。


皆で並んで朝日バックに手を上げて撮影など、とても青春ぽい、似合わないことしてるな~なんて思いつつ(^^;)

釣り

朝ごはんイベントを終え、カナメに戻ってきました。
そして僕はそのまま中綱湖へ釣りに。


今日は全く反応なし。ダウンショットリグでもだめ。2匹目のドジョウとはなりませんでした。
暑くなってきたし、30分ほどで早々に切り上げて出発の準備。

カナメ出発、青木湖

時刻は9時ごろ、昨日と同じくらいの出発時間になりました。
あれ、そういえばお気に入りの麦わら帽子がない!?

中綱湖を一周して探しても、駅傍の自販機の辺りを探しても見当たらず・・。
「探し物はなんですか?見つけにくいものですか?カバンの中もつくえの中も探したけれど見つからないのに~」
と井上陽水が頭の中で歌います・・・。
購入してから僅か3日ほどの命となりました。サヨウナラ。
ちなみにこの麦わら帽子のほかに、ハンドタオル、釣り糸カッターを失くしました。
こないだの上州武尊ウルトラトレイルでは眼鏡を無くしましたね。
なぜみんな、僕の傍から離れていくのでしょうか・・。

そしてカナメとお別れの時間。
有難いことにこうちゃんが帽子を貸してくれると言うのですが、悪いし、次の白馬まで行けばなんかしら帽子が手に入ると思ったので断りました。
見送りしてくれるタツミさんの社会の窓が開いています。
お世話になりました、ゲストハウスカナメ。


さて、塩の道は中綱湖の西側を通ってゆきます。


青木湖に着きました。
なにも考えずに湖沿いを歩いていたらそのまま一周しそうになりました。
戻って北上するルートへ。


スキー場がありました。
白馬さのさかスキー場という名前らしいです。
なんだか野沢温泉トレイルの大会を思い出しますね。

道の駅白馬、飯森駅周辺


道標はわりと多くありました。



今日もよい天気です(^^)


しばらくは148号線の脇を走るのどかな小道が続きました。
その途中にある「道の駅白馬」で休憩。
あちらこちらに白馬の文字が見えるようになり、白馬が近いことが分かります。
白馬には白馬国際トレイルランの大会で来たことがあるので懐かしいです。



荷物の輸送は、すべて牛馬とボッカによるものだったそうです。


今回、AMラジオを持ってきたのですが、なかなか電波が入らず、聞こえづらいことが多かったです。
その点、白馬は良く電波が入りました。
山の中で熊避けにラジオと言っている人がいますが、あれは高性能なラジオを使っているんでしょうか。

白馬

白馬に到着。
まずは好日山荘へ。
しかし、麦わら帽子がなく、普通の帽子を見るも、いまいちピンと来ず。
道を挟んだ反対側に最近できたばかりのノースフェイスがあったので入店。
こちらにもピンと来る商品はなく。
ネットで調べるとモンベルもあるらしい、しかし白馬八方のほうなのでちょっと塩の道から外れてしまう。
電話で麦わらはあるか?と聞くと置いていないとの回答。うーん、夏は麦わらじゃないのか。
しかし、モンベルなら良い物があるだろうと思い、行くことにしました。
その前に近くのスーパーで巻き寿司と餃子を購入して休憩コーナーで昼ごはん。

昼食を終え、目指すはモンベル。
日陰はなく、とても暑いです。早く帽子を・・。
15分ほど歩いてモンベルに到着。
そしてWIC.ライト ハットを購入。
3000円くらい。痛い出費ですが仕方ありません。


白馬八方より北東に進んで白馬大池方面へ。


塩の道に合流。

信濃森上駅周辺~千国

この区間はスキー場近くのロードを進むことになります。
登りのロードの途中でトレランぽい二人組がこちらに向かって走ってきました。
見たことある顔だなぁと思えばUTMF実行委員の三好玲子さんでした。
なんかのロゲイニングらしいです。

そういえばこの区間、背中に「愛」と描かれたTシャツを着て、ひたすら歩いている女の子?がいました。
こんな暑い中、片手にペットボトル1本だけ。
僕もほとんど歩いているようなスピードだったので、ちょっと自販機で休憩していると抜かされたり。
あんなところを一人で歩いている、なんとも不思議な感じでした。
って僕もそうなのですが。。
その先に「愛」と書かれた大きな位牌?が置かれていました。なんか関係あるのでしょうか。

南小谷、大峯峠越え


いよいよトレイル区間が多くなってきました。
松本から仁科三湖あたりまではほとんどロードだったので、ようやくといったところです。


トレイル区間が多くなるにつれ、道標も多くなってきました。


やっぱりトレイルはスピードが出ます。
日陰になるし、坐骨神経痛の痛みも和らぎます。



分岐には大体、道標がありました。


塩の道トレイルは南小谷駅から先の宮本橋の辺りで二手に分かれますが、今晩の宿「ゲストハウス梢乃雪」は大峯峠を越えた先にあったので、大峯峠越えコースを選びました。
この旅で初となる峠越えに備えるため南小谷では補給したかったのですが、商店が見当たらず、「おたり名物館」の自販機で一休み。
持参したカロリーメイトを補給。


川を越え・・


大糸線と越えて大峯峠越えへ。


大峯峠越えにさしかかろうとするところで電話が鳴りました。
梢乃雪のオーナーぐっさんでした。
これから皆で温泉に行こうとしているが、後どれくらいで着きそうですか?と。
これから峠越えなので少なくとも1時間、遅くて2時間はかかりますと回答して、気にせず温泉行ってくださいと伝えました。



なんとなくこの辺りは去年の夏に走破した「熊の古道 小辺路」に雰囲気が似ていました。
田んぼと民家の脇を登っていくような道筋です。


うーん、登りは暑い!


熊の古道に似ているのは雰囲気だけではなく、虫が多いところも似ていました。
熊の古道は蝉と蜘蛛が多かった記憶がありますが、こちらはハエみたいなのが多くおり、とてもしつこくまとわりついてきます。
そしてこのハエ、アブには明日の大綱峠越えで相当苦しめられることになるのですが・・。


大峯峠まで着ました。
それほど長い登りではなかったです。
ここからは下り。


塩の道にはこのように地面にも案内があります。
これが結構重要だったりするので、必ず確認しながら進んだほうが良いです。


この付近には熊が出るそうなので、熊鈴を忘れずに装着。


下りのトレイル。久しぶりにトレランしている気がします。

小谷村集落

集落に出ました。
出たところにある民家の傍にはその住人と思われるおじさんがションベンをしています。
通り過ぎようとすると、「ええものあげる!」と言われたので、お金かな?と思い寄っていくと、付近の案内マップでした。
梢乃雪に行くと伝えると、あそこの川を挟んだ上に見えるのがそうじゃと教えてもらいました。
どうやらタツミさんのことも知っているようです。
こうやって声をかけてくれるのは嬉しいですね。

川を渡ったところで足にチクッと激しい痛み!
山からここまで僕を追ってきたのでしょうか。
恐らくはアブの仕業です。
初めてポイズンリムーバーを使いました。
引き抜くと血が出ており、一緒に毒も出たのか?
夏に塩の道を歩かれる方はポイズンリムーバー必携ですね。
そうやって治療している最中にも別の?アブが襲ってきて、僕は「あーーもうなんやねん!!」と独り言。
道具をしまう暇もなく、そのまま飛び出しました。
その先に地元の少年がおり、不思議そうにこちらを見つめています。
しまった、先ほどの一連の醜態を見られたかっ・・!
ってちょっと恥ずかしくなってそそくさと進みました。


そして3日目のお宿、ゲストハウス梢乃雪に到着。
ちなみに梢乃雪の2号店がカナメだったりします。

中に入るとぐっさん達はまだ帰っていないらしく、手伝いできている大学生のスタッフさんに案内してもらいました。
そして結構疲れていたので、シャワーを浴びて洗濯したらそのまま畳の部屋でダウン。

7時ごろになり、本日のイベントであるBBQ開始。
家族連れで来ているゲストさんもいました。ゲストハウスに家族連れとはなんか新鮮です。
お父さんも含めてみんな丸坊主。一番下は幼稚園の年中さん。
網で虫を追いかけて元気いっぱい遊んでいます。可愛いなぁー。

旅話をしながらお肉、野菜、ムニエルなどをつまみます。
そしてお米が旨い。
やはり皆さん色々旅をされているようです。
日中を疲れるまで歩き通して、夜は美味しいご飯を食べる、なんと幸せな日々でしょう。
それともこれが毎日ならば飽きてしまうのでしょうか。

その後、近くの高台まで歩き、みんなで流れ星を眺めに行きました。
そこには多くの星が輝いており、夏でこれだけ見えるなら、冬に来るともっとすごいんだろうなぁと思いました。
カメラには収まらなかったので、また見に行かないとですね。

塩の道トレイル3日目はこれにて終了。
明日はいよいよゴールの糸魚川まで一気に進む予定。
しかし、これまでの行程で一番長くきついパートです。
糸魚川から東京への最終新幹線は20時35分。
辿り着けなければ、糸魚川で宿泊も考えたのですが、なぜかどこも満室・・。
長野駅最終は22時過ぎまであったので、長野駅の宿泊施設も調べるも空きはなし。ソンナバカナ。
もうこれはなんとしても20時35分までに糸魚川に行くしかありません。
少々不安な気持ちの中、24時ごろ就寝。

お金

塩熱飴:324円(好日山荘 白馬店)
昼飯(寿司、餃子):600円(白馬のスーパー)
帽子:3000円(モンベル白馬八方)
宿代:5400円(梢乃雪4600円+BBQ代800円)
飲料代:500円~600円(自販機)