奥秩父主脈縦走路マラニック③水干~雁峠分岐~雁峠~破風山

水干~雁峠分岐・小さな分水嶺~雁峠


合流地点から少し進んで水干。ここが多摩川の源流らしい。
更に進むと、なんだか道が整備されている感じになってきました。


で雁峠分岐に到着。


近くに小さな分水嶺という場所がありました。
ここに降った雨は荒川、多摩川、富士川になるとのこと。
夕日とともに良い雰囲気をかもし出しています。

ここでメンバーの一人が眠気が酷いということなのでこの先の雁峠にある無人小屋で仮眠をとることにしました。
しかし閉まっている可能性もあり、閉まっていたらナイトトレイルで無理してでも破風山避難小屋まで行くことに(--;)


で雁到着。え?あれが小屋??
仮眠どころか、これじゃまるで肝試しやん!!
念の為、近づいて見てみると老朽化のため、利用禁止とのこと。
ここで夕暮れ間近に迫ったメンバーは選択を迫られることに。
結局、一人がここから下山してタクシーを呼んで塩山駅まで行くことになりました。
ちなみにタクシー料金は6500円とのこと。
で、僕を含めた残るメンバー3人。
ここ雁峠にはベンチが数個あり、その下にもぐってビバークという素晴らしいアイデアも出たのですが、却下。
頑張って破風山避難小屋に行くことにしました。

雁峠~破風山避難小屋

気合いを入れ、進むことにします。
そしてすぐ目の前に見える急な登り。日は暮れ、2度目のナイトトレイルへ。
2度目ってなんかテンション下がります。UTMFとかこんな感じなのかなぁ。けど、良い練習になると思って頑張ろう!

雁峠から燕山までは結構な登り。
そして虫がすごい。ライトの明かりに集まってくるのか、その数が半端なく、雨か!って思う時があるほど。
気温もそこまで下がらず、登りは暑い感じ。
時折、開けた場所に出て、風通りが良くなると涼しい。
登りでスピードも出ないから、眼鏡をはずして登ってみる。目の疲れが軽減されるかな?なんて考えながら。

水がなくなってきたので、ちょっと寄り道で雁坂峠の小屋に行くことになりました。
小屋につくと水の音!水だー!!なんて言っていると、人影!
物音がしたので見に来た小屋の主人でした。
頑張ってねと激励の言葉を受け、水をもらいました。感謝!


小屋から登ってようやく雁坂峠に到着。日本三大峠のうちの一つらしい。
夜だし、疲れているし、景色を楽しめない・・・。
でも空を見上げると満天の星空が!
地図でみると避難小屋までは残り5km弱。
23時までにはつきそうだな。なんて考えていましたが、破風山はそれを許しませんでした・・。

雁坂峠からは2つのピークを越えると避難小屋な感じ。
2つ目のピーク破風山は2300mくらいで結構登りそう。しかもその後「急坂」が気になる。
1つ目のピークをなんとか越え、迎えた2つ目のピーク。
なんだかでかい岩が目立つようになってきました。
気が付けば岩だらけ。
岩を登ってます。
しかも急な登り。きついなー。


そしてようやく東破風山に到着。
東破風~破風山までは60mほど登ったところにありそう。ゆるやかな登りかな(^o^)/
なんておもったら岩場。全然走れず、足を滑らせたら、即、鋭利な岩にぶつかる恐怖。
夜で視界が悪く、更に少しガス、終盤にして疲れもピークな時にハードな道です。
すみません。オレ、山が好きだなんてウソでした!と叫びたくなるような状態。


なんとかラスボス、破風山に到着。
ここから急坂。登りが岩場だったからこの下りも岩場かな?それともフカフカトレイル(^ω^)?
期待を裏切ることなく、とても下りにくい岩場でした。ギャフン!
それでも明日も走るので、ここで疲れてはならないと、ストックを乱用して膝への負担をなるべく減らす感じで下りました。


そしてようやく破風山避難小屋に到着。もう24時前です。
金曜日の朝からって考えると小屋仮眠1時間+電車仮眠で約40時間行動していたことになります。
風が吹き、寒い。

小屋には5人ほど登山者がいました。
夜も遅いし、あんまり物音を立てられないなぁなんて考えてそそくさと寝る準備。
ウェットティッシュで体をふき、上下防寒として雨具を着用。
エマージェンシーブランケットを羽織っておやすみなさい。

いつもならここで「おはよございます!」なんですが、寒い!
4時くらい?に登山客が出て行ったので、奥の風通りが無いところに移動。
今度はしっかりエマージェンシーブランケットを体に包んで、頭にはワラーチを枕代わりにして寝ます。
今度はちょっと寝れました。6時くらいに起床。
他のメンバーは先に起きており、ルートなど相談した結果、時間との関係で甲武信ヶ岳の山荘から下山する事になりました。


外は良い天気。良い朝です。今回はほんと、天気に恵まれました。これでゲリラ豪雨とかあったらほんとにやばかった。
朝食。今回のメインディッシュは水だけでも調理できる炒飯!ただし水だと60分待ちます。
けど、アルコールストーブのおかげでスープも飲めて、炒飯も早くに出来上がりました。ほんまありがたい。
聞けばT村さんも昨日は寒くて寝れなかったとのこと。シェラフの方は寝れた様子。
しかも登山の方々が3時くらいに起きて結構大声で話していたとか。
僕は幸い耳栓を用意していたので助かりました。
僕の中で耳栓マスクは旅に必須です。快眠を得るためのアイテム。
耳栓は騒音除外、マスクは異臭除外です。
やっぱり長時間の山行ではギアがものいいますね。

そして朝ご飯を食べた後はやっぱりトイレに行きたくなるもの。
けどあいにくここにはトイレが無い様子・・。
次の甲武信ヶ岳山荘まで我慢します(--;)