伊勢神宮・熊野三山ぶらり旅③(熊野本宮~紀伊田辺駅)

湯の峰温泉スタート

2018年1月1日
あけましておめでとうございます!
本年もうさかめをよろしくお願いします!


今日は8時ごろ宿を出発。
というか、今日はもともとバスに乗って帰る予定だった。
が、中辺路というのはさらに紀伊田辺まで続いていることを、この旅の直前に知ってしまった。
そう、知ってしまったのである。
湯の峰温泉からさらに60km以上あるみたい。
体調と相談しながら、行けるとこまで行こうって感じで出発した。


湯の峰温泉の朝。
いい雰囲気。


つぼ湯。
露天風呂?定員があるのか、外で入浴待ちと思われる夫婦がいた。

赤木越え


湯の峰温泉からは登って登って、赤木越えという区間を進むことになる。


朝日がなんとも気持ち良い。
今年はいい年になりそうだ!


熊野古道では正しい道のみならず、間違っている道入るところにこういった看板が設置されている。
とても分かりやすい。
けど、ロード区間はわかりにくかった。


気持ちの良いトレイルが続く。


赤木越えを終え、分岐点に到着。

三越峠


先ほどの分岐点から登りが続いた。
登り切ったところで休憩所。
ここでクリームパンを補給。


「おんたけウルトラトレイル」みたいな林道。

風船に乗ってきた小さな手紙


その先のトレイルで黄色い紙が落ちているのが目に入る。
その紙に文字が書かれているのが目に入ったので、気になって手に取ってみる。
「・・・下笠居・・・とても住みやすい町だと思います。一度来てみてはいかがですか?」

どういうことだ?
町紹介??


その裏面を見てジワジワと理解してきた。
創立記念イベント・・・無害なエコ「風船」とある。
・・ああ!そういうことか!?

なんとこの手紙は、香川県の下笠居中学校から風船に乗って、この熊野古道・中辺路(三越峠~草鞋峠間)まで飛んできたのである。


直線距離にして約168km。
計測にはこのサイトを利用した。
調べたところ2017年11月17日に約1300個飛ばされたそうである。
その内の一つが海を越えて、巡り巡ってここ中辺路まで飛んできたのだ。
運よく海を越えて紀伊半島にやってきたとしても、人目のつかない山奥に落ちるかもしれない。
凄い偶然だなーと感嘆しつつ、その手紙を大事にしまって歩を進めた。

草鞋峠・近露



草鞋峠
看板には「この付近は蛭降峠とも呼ばれ、山ビルに悩まされた」とある。
草鞋に群がるヒルの姿が脳裏に浮かぶ。


道はロードとなった。
集落は近い。



「WELCOME KUMANO-KODOU」


この辺りから、地名の語尾に「王子」とつくことが多くなる。
なんだろう王子って。あの王子様のこと?(笑)



なんだかおなかが空いた。
時間はお昼前である。
ここらで一息入れる。
前日、ゲストハウスで購入してあったシリアルバーとカロリーメイトを自販機のコーンポタージュで流し込む。
よし、補給完了!

箸折茶屋

で、再スタートしてすぐに、正月にも関わらず営業している喫茶店=箸折茶屋を見つける。
「さっき補給したばかりだしな・・・」と思うも、せっかくだからと入ることにする。
中には客はおらず、おばちゃんの店員さんが一人。
たまごかけご飯とか色々気になるメニューがあったが、ここはベーシックにカレー600円を注文。


待っていると、カウンターから卵の殻をむく音がする。
そして出てきたカレー。
卵は言うまでもなく、むきたてである。
うまい!程よい辛さがよい。

近露~高原


近露の集落を出発してしばらくすると道の駅が目に入る。
営業しているっぽかったので、この辺りでの補給は容易か。


峠を越えて下りに差し掛かる。
脇に石が積みあがっていることが多い。
いや、ホンマに多い。
どんだけ暇やってん!!って突っ込みを入れたくなるくらいに(笑)



こういった硬い路面の下りが膝にくる。
誤魔化し誤魔化しで来ているが、両膝とも、お皿の下が痛んだり収まったり・・。


無料休憩所。
ここでミカンを食べる。
先ほどの箸折茶屋でいただいたものだ。

高原~飯盛山~滝尻

高原から飯盛山まで登り。
そういえばカレーを食べた後から体が動く。膝の痛みも和らいでいる。
カレーが効いたのか、途中で投入した「サカナのちから」が効いたのか。


そして飯盛山から滝尻までしつこいくらいに急な下りが続いた。
レベル1の「悪態ゾーン」突入である(笑)


14時40分
何はともあれ、滝尻王子に到着となった。
ここはバス停があり、紀伊田辺駅まで行くことができる。
ここで終了するプランだったが、まだ時間もあるし、体調も悪くないので進むことにした。
結果、紀伊田辺駅まで行くことになるが、この先の道はあまり面白くなかった(^^;)

滝尻~紀伊田辺駅


15時53分
田辺市に入り、鮎川というところにきた。


もう、補給は必要ない感じだったが、随分前にドライカレーに水を仕込んでいたことを思い出した。
尾西のアルファ米は水で1時間で戻る。味も悪くない。素晴らしい。


17時28分
里山に入る。
日が暮れてきた。
登った先で振り返ると満月が綺麗であった。


このあたり、道標はところどころにあるものの、分岐が多く迷いやすかった。
今回はあらかじめ、山地図アプリのジオグラフィカにGPXデータを入れておいたが、それがなかったらもっと迷っていたと思う。
ジオグラフィカはiPhoneのアプリ。アンドロイドもあるのかな?


最後はロードが無駄に長かった!(笑)
いよいよ紀伊田辺駅まで残り0.4km。
居酒屋とかが立ち並ぶ道を進む。
荒ぶっている人々、たばこの臭い、あーーくそーもう町に来てしまったな、という感じ。


18時43分
紀伊田辺駅に到着。
これにて伊勢神宮・中辺路・熊野三山の旅は終了。
直前に決まった旅だったけども、なかなか良い旅だった。


締めは駅前にある中華屋で「田辺ラーメン」。
田辺ラーメンとは何か?と店員さんに問うと、「醤油とトンコツですー」ということだった。
後から入ってきた客も同じことを聞いていて面白かった(笑)