第2回トレニックワールドin彩の国100mile完走記③
ニューサンピア埼玉おごせ~桂木観音(113km地点)
まだ暗い中、ヘッドライトを頼りにサンピア周りの散策路へ。
ぐるっと回ってロード。
暑さがないからか、気持ち南1周目の時より足取りが軽いです。
トレイル入り口から登っていると、空がうっすら明るくなってきました。
昼間の暑さはなく、風が心地よい。
フーと一息。
しかしこれも数時間後には炎天下か・・。
4時8分
夜明け
ヘッドライトをザックにしまう。
4時43分
3度目の大高取山に到着。
4時53分
桂木観音エイドに到着。
そしてここからは各エイドに関門が設置されています。
ここの関門時間は6時30分。
おおよそ1時間30分のバッファ。
余裕あるようでないような・・。
で、誤算だったのはここのエイドの食料が切れていたということ・・・。
あるのは参加賞のお菓子とか梅干。
胃はずっと気持ち悪く、ジェルを飲み込むと吐き気のする状態。
となればエイドでしっかり食べたいところだったので、これは痛手でした。
桂木観音~高山不動尊(121.5km地点)
食べ物の補給に不安を残したまま桂木観音のエイドを後にして、南コースで一番登る関八州見晴台へ。
なんでしょう、登りが南1周目の倍くらいに感じます(^^;)
が、考えてみれば、もう残り50kmもない。
やっと現実的な距離となってきました。
6時38分
関八州見晴台に到着。
1周目よりもフラフラしなかったかも。
まだ早い時間帯だからなのか、ハイカーさんの姿はなく、景色を独り占め(^^)
高山不動尊エイド
6時46分
高山不動尊エイドに到着。
やっぱりフラフラしてベンチに横たわる(^^;)
起きてみるとそこにはマンモさん、ルーさんの姿。再会できました。
あと、昨年参加した「北高尾エンデュランスラン」の主宰者であるトミヅカさんがいました。
トミヅカさんも同じく100マイル選手。
その節は、、的な会話をする。
ここの関門は8時30分。
ちょっと貯金増えたか!?
ここで南2周目に進んだ選手は20名ほどと知る。
ってことは、これ以降、桂木観音までのエイドはその20名の為だけに開設されていることになるのか(^^;)
高山不動尊~竹寺(131.6km地点)
高山不動尊からパノラマコースを下って西吾野駅へ。
西吾野駅からの登り、1周目はカナモリさんと登りましたが、今は一人。
ホントに同じコースか!?と疑いたくなくほど登りました。
レベル1の悪態ゾーンに突入(笑)
気温も上がってきていたので、登りきった子ノ権現では自販機でCCレモンを購入。
冷えている飲み物は美味しいですね。
あわよくば売店でいつも購入している100円のおこわを・・と思いましたが、まだ売っていませんでした。
8時51分
豆口峠 2回目
9時4分
竹寺エイドに到着。
関門は10時50分。
UTKKのハンドさん、キョウさんと再会。
このエイドではおでんをいただきました。
おでんはおかわり。普通の食べ物に対しては食欲があります。
他にもカレーピラフみたいなのも食べたかも。
竹寺~吾那神社(143.1km地点)
9時19分
鐘撞堂
ここは第6回UTKKでも通る場所。
思いを込めて鐘を一撞き・・!
ゴーーーーーーン・・・・。
レース前はここまで来れて、鐘を撞けば涙するかと思いましたが、現実は完走に対してまだまだ安心など一切出来ない状態。
残り30kmくらいで9時間弱。普通なら余裕ですが、、今は既に130km以上走った後。潰れるのが怖い。
その後、南2周目専用のバリエーションルートへ。
しっかりコース整備されていますが、、、走るのはたった20名弱。
9時34分
日差しが強く、登りでだれる。
ウーーンキツイ。
ノボット、周助山などを経て、一旦ロードに出る。
ノボット~周助山はバリルートながら素敵な気持ちの良いコースです。オススメ。
アカさん
周助山から降りてロードに出たところで、前方に人影。
こちらをまっすぐ見つめている。
スタッフか?と思い、進んでいると、それはなんとアカさん!
アカさんは100kに参加で残念ながらリタイアとのことでしたが、その後、疲れているにも関わらず応援に駆けつけてくれたのです。
冷たいコーラの差し入れ。冷たいドリンクが飲みたいと思っていたので助かりました。
倉掛ポンプ場→種木→天覚山
その後、倉掛ポンプ場のところからバリルートのトレイル登りへ。
天神山を経て、下って種木(くさき)。
ここからコースはロードのT字路を左に行きますが、右折して100mほど行ったところに自販機があります。
さて、ここから天覚山の登り。
これがやっぱりきつかった。長くはないのですがね。
東吾野駅
なんとか天覚山を越え、東吾野駅へ向かうべく下りへ。
下りきった辺りでチー100のクロセさん。
どうやら四頭筋をやられたとのこと。
クロセさんはUTMF30時間を切っているツワモノ。
140km以上走ってきています、皆どこかしら痛めていますよね・・。
少し走って東吾野駅。
そこには1周目でも会った安走会のミズカミさんの姿が。
「お久しぶりです」と挨拶(笑)
いやはや長丁場のスタッフお疲れ様です。
吾那神社エイド
12時10分
吾那神社エイドに到着。
ここの関門は13時35分。
1時間ちょっと余裕があります。
吾那神社にはコッシーさん、ボッコさんの奥さんであるカズミさんの姿も。
ボッコさんと近いところを走っていたお陰で、カズミさんとは毎エイド会っていたような気がします(笑)
残念なことに1周目に食べたうどんは売り切れとのこと。
ここでは何を食べたか忘れましたが、、食欲だけあったのは確か。食べたのはパンだったかな。
あと、2周目選手専用の凍ったカルピスドリンクも頂きました(^^)
しばらくしてクロセさん到着。ここでマッサージを受けていくとのこと。
吾那神社~桂木観音(153.7km地点)
吾那神社エイドを後にして、ユガテまで登る。
そこから1回、2回と小さい谷みたいなとこを越えて北向地蔵へ。
13時12分
北向地蔵に到着。
約13時間の時を経て再会となりました。
1周目もそうでしたが、北向地蔵から桂木観音がやっぱり長かった・・。
吾野神社前後で体が動くようになっていたのが、この区間で流石にバテる。
多分、普通にシャリ切れ。
桂木観音エイド
14時49分
ようやく桂木観音エイドに到着。
153.7km地点です。
ここの関門は16時20分。1時間30分くらいのバッファ。そしてゴールまで8.2kmで3時間10分あります。
これはもう流石に完走が見えてきました!
ここでもカズミさん、そして他の青梅トレラン部の方々、そして女将、ルナークスのイズミさんの姿も。
つい「いや、、完走出来るとは思っていませんでした・・」なんて言ってしまい、、
いかんいかん、まだレースは終わっていない、最後まで決して気を抜くな、と気を引き締める。
ここで、先ほどアカさんに頂いたオニギリを食べる。
・・・よし、もう大丈夫。次はいよいよニューサンピア埼玉おごせ、ゴール地点です!
桂木観音~ニューサンピア埼玉おごせ(161.9km地点)
桂木観音からは1周目と同じくロードを少し下って、ゆうパークおごせまで続く走れるトレイルへ。
途中の分岐を左折。
一旦、ロード、林道に出る。
そして迎える最後の登り、大高取山への登り。
もう脚を残すなんてあまり考えません。登りも走れるところは走る。
息が多少切れても気にしない。
15時44分
見晴台。
1周目は夜景でした。
15時50分
ついに大高取山登り切りました。
あとはトレイル下ってロード走るだけ!!
トレイルの下りも膝へのダメージはもうあまり考えず気持ちの良いペースで飛ばす。
ラストのロード
いよいよロードに出ました。
前後に選手はおらず、変に争って疲れる心配もありません。
ただ、もう出し切るつもりでペースアップ。
なんでしょう、もし完走出来たら最後の方は泣くのかなーなんて思ってましたが、なんかもう無心でした(^^;)
ゴール
見えた!サンピア入り口。
入り口からの登りを走る。その先でありがたい事に仲間たちが迎え入れてくれます。
ゲートをくぐってーー、、え?ここがゴールじゃない?
16時19分、その先の計測器のところで無事ゴーーール!!
33時間19分の長旅となりました。
総合9位。
そして年代別3位入賞となりました!
順位はおまけですね。
レースを終えて
トレニックワールドin彩の国100マイルついに完走しました。
思い返せば2016年の暮れに一人最初の試走へ。
その時は脚と体調が悪く、たった20kmほど走ってエスケープ。
翌日、チーム100マイルの面々と試走する機会が。やはり脚が痛んだものの、彼らの意欲、ペースに刺激を受け、南をほぼほぼ一周。
その時食べた、ゆうパークおごせの豚生姜焼き定食の味が印象的。
そこから雪が積もる頃にも何回か足を運び、奥武蔵グリーンラインではアイスバーンでツルっと滑って膝を強打して痛めたのも良い思い出。
目標は半年先に控える彩の国一本。
仲間がフルマラソンやロードイベントに参加している間も、とにかく山へ行き、山を走りました。
相変わらず2014年末から続く、右の梨状筋症候群は治らず、、まあこれは慢性化して、今じゃ仲良く付き合っている感が。。
1ヶ月ほど前には左の鵞足炎を発症。これはすぐ治るかと思いきや、長引く。
焦って有名どころの治療院に数回行くも、完治には至らず。
日々、所かまわずクネクネ、ゴソゴソとストレッチしていました(^^;)
そして自転車の落車で肋骨を骨折。
さらには謎の体が怠く微熱の続く風邪?花粉症?が1ヶ月ほど続いたこともあり、モチベーションはどん底まで下がった時期も。
もうトレニックワールド参加しなくていいやって。ランニングもやめようかくらいに。
とまあ、不安要素は色々あったわけですけど、多分、完璧な状態でレースに参加出来る人なんていないと思います。
皆、なんかしらの不安要素を抱えながらレース当日を迎えている気がします。
そういった不安要素のケアも含めてトレーニング。走力を伸ばすことだけがトレーニングではないなーと最近思います。
けど、自分の場合はあまりトレーニングだと思って山に行くことは余りないか(^^;)楽しむ為に山にいく。
調子が良いときほど身体のメンテナンスは怠りがち、だけど故障はすぐ傍に潜んでいる。
なんだかんだレース当日はそういった不安要素は大事には至りませんでした。
完治するまでは至らなかったとしても、日々向き合うことで、最悪の事態を免れていたのかも。
昨年完走者0の彩の国100マイルという強敵。
それを倒す共通の大きな目標ゆえ、初対面な方でも何か通じるものがあり、共に進んでいった時間がとても楽しかったです。
レースは終わってしまいましたが、週末に通える良いトレイルコースを知り得ました。
なので、これからも気が向いたときに遊びに行きたいと思います。
また、レース当日に応援、サポートしてくださった方々には感謝致します。本当に多くの方に声をかけて頂きました。
次の100マイルはUTMB。
今回の経験を活かして、頑張りたいと思います!