第1回上州武尊山スカイビュー・ウルトラトレイル参戦記②

ロード12km


10:19
武尊山を越えてゆく約30kmの区間、最初は12kmのロードです。
こんなに長いロードがあるとは知らずにゲンナリ・・。
確かどこかでYNMCはトレイル比率75%と書かれているのを思い出しました。
日本随一の山岳レースと謳うのであれば、せめてトレイル比率90%以上にして欲しいです。

長いロード区間でどんどん抜かされます。
僕はやっぱりロードは苦手。僕はトレイルランナーだ!
なんでこんな硬いアスファルトを走らなければいけない?
ロードでスピードを上げている選手はトレイルランナーではない!!
・・・なんてことを頭の中で愚痴りながら走りました(^^;)


11:08
他にも僕と同じようにホカオネをはいている選手がいて、「ホカでもロードは足にきますよねぇ・・」なんて喋りながら進みました。
41km地点。約6時間が経過しています。

そういえばこの長いロード区間の途中、CPがあり、ライトのチェックがありました。
ライトは2つあるか?ちゃんとライトはつくか?
どうやら1個しか保持していない選手がいたらしく、本部と相談しているようです。どうなったのでしょうか。

ロードはきっかり12kmで終わり、林道、トレイルへ。
YNMCでは距離表示が1kmごとにあり、それのおかげで、幾分か精神的に楽になれました。
しかも感覚的に結構正確。

沢区間

その後トレイルの足場はドロドロの沼&岩地帯へ。
ここですかっりホカオネは真っ黒になりました。
「ホカオネオネ 秋の新色 泥ブラック」かっこいいだろ?

周りの選手と会話。
「そういえば沢区間が800mほどあるって話だけれども、これがそうなのかねぇ。」
「でもこれ800m以上続いているよねぇ」
うーん、どうなんでしょう。


12:28
やはり先ほどの区間は沢ではなく、本当の沢区間が始まりました。
岩から岩へ、川に落ちないように落ちないように・・・。
ズチャー--ン。
この沢区間、600mほど守り抜いてきた足がとうとう浸かってしまいました・・。

それにしてもこの区間、雨だったらすってんころりの連続でしたでしょうね。
しかし今は快晴。少し暑いくらいです。
そして水が足りないと感じました。
まだ大ボスの武尊山に取り付いてもいません。
いよいよ沢が終わろうとする頃、沢の水を汲むことにしました。
「冷たくて美味しい!!」
先ほどホカオネの話をしていた選手も一緒になり、水を飲みます。
「急いでも仕方ないよねぇ。先はまだ長いし。」

武尊山

沢が終わり、いよいよ武尊山へ。


13:26
しばらくすると見たことある風景が。
それは、今回のレースの為に特設された「はしご区間」でした。
はしごは合計で10ほどあったかと思います。
はしごなかったら登れるのか?ってくらいの岩場でした。


13:44
景色が開けてきました。


13:47
50km地点!


13:52
そしていよいよ武尊山山頂に到着!!
ここはCPでもあります。
ロード→沢→急登ですっかり体はふらふら。そのまま、山頂に倒れこみました。
「あっゼッケンナンバー1111が倒れたぞ!!」
そりゃ、ゾロ目ナンバーの選手が強いとは限りません(^^;)
しかしこのゾロ目ナンバーのおかげで多くの方に声を掛けていただきました。ラッキー♪

登りがあれば下りもある。
ここからの下り、これまで登ってきた感じから、その長さが容易に想像できます。


14:15
下りで大渋滞。
ちょうど疲れていたのでストレッチ&休憩タイム。
渋滞は20分ほどで解消。
渋滞エリアを抜けてすぐのところにピンクのビブスをつけた大会スタッフの姿。
僕を呼ぶ声。こないだの第2回UTKKに招待選手としてお招きしたN間さんでした。
スイーパーのようです。
「速いじゃないの~。渋滞は何分だった?」「20分ほどです」「前のほうの人は40分ほどだったみたいだから、差を詰めれているから頑張って!」
と会話をし、そのまま先に進みました。

この辺りから60kmの選手を抜かすようになります。
どうやら渋滞は120kmと60kmの選手が被っていたのも原因の一つみたいです。

A3 武尊牧場[59km地点]

15:37、A3の武尊牧場に到着。
エイドで味噌汁を飲みます。旨い!
コーラも旨い!
靴がドロドロになってしまったので、近くの水道の出るところでジャブジャブ洗いました。
20分ほど滞在してスタート。
少し進んだ先で違和感を感じます。
あ、ペットボトルがない!
戻ります・・。


16:01
60km地点。
やっと半分まできました。

A4 オグナほたか[68km地点]


17:17
A4のオグナほたか到着。約68km地点です。
ここにはデポバックもあります。
ここまでに消化したものは、カゴメのりんごジェル、トマトジェル。それからアーモンド、梅丸ごとのお菓子、アミノバイタル、ペスパなど。
ハニースティンガーはやはり食べる気になりませんでした。
アミノバイタルも飲んだ後、気持ち悪くなります。
やっぱり天然素材のものが一番。

デポでは用意しておいた豚汁、栄養ドリンクを飲み、ザックにカゴメのジェルを補給。
そこまで寒くなかったので、腹巻は補充せず。
雨具も要らないと思いましたが、念のため持参。
暗くなってきたので、ライトを装着。
そして・・・一番重要なパートナー。
ストックを補充!
ブラックダイヤモンドのウルトラディスタンスです。
両手を塞がれるので、ライトは頭のみ。ハンドライトはザックの中です。

さて、再スタートです!

A5 赤倉峠[76km地点]

暗くなる時ってなんだかテンションが下がります。
暗くなってしまえば、どうってことないんですけど。
なんだかこの感覚は、夏が終わって秋になる時の寂しさに似ていますね・・。

A4からA5までは約8kmの区間。
これまでに比べれば短く、気分が楽です。
栄養ドリンクの効果もあったのか、体が軽くなり、1時間ほどでA5到着。


18:55
赤倉峠です。
この先からは60kmの選手とお別れ。
60kmの選手は最後の20km区間となります。
僕ら120kmの選手は折り返して、トレイルへ。

A6 桐の木平キャンプ場[85km地点]


A6の桐の木平のエイドに到着。
ここではうどんを頂きました。
おかわりOKとのことだったので、3杯頂きました。
よし、沢山食べたし、いくぞ!!

スタートからすぐにシングルトラックのつづら?登りになります。
ハァハァ、結構登ったな。
ふと違和感を感じます。
なんと水を先ほどのエイドに置き忘れていることに気がつきます。
本日2回目。
でももう結構登ってしまったし、、気温も高くない、距離もあと10kmちょい。
迷いましたが、進むことにしました。
幸い、カゴメジェル200mlが一つ。これが結構水っぽいので、何とかなる気がしました。

先ほど沢山食べたうどん、これの塩が喉をカラカラにさせます・・・。
口で息をしないようにしました。口の渇きを少なくする為(^^;)
行き交う選手、「いやー水を全て忘れてしまいましたよ・・」
なんて言ってると、「良かったら僕の水、あげましょうか??」
なんて言って下さいます!
しかし、悪いので丁重にお断りしました。
でも、そうやって話しかけるってことは、どこかでその一言を期待していたのかもしれませんね。

しばらく行くと下り区間にさしかかりました。
その辺りから、水の流れる音が聞こえるようになりました。
すぐ横に沢があるのがわかります。
どうしようか、ちょっと無理して水を汲むか!?
でも暗くて、危険なのでやめておきました。
幸いその先に水を汲める場所があったので、ありがたく頂くことにしました。
うまい!
こうして一命を取り留めたうさかめ選手でした。

A7 太郎社前[98km地点]

日付が変わる直前、A7の太郎社前に到着。約98km地点です。
ゴールまであと22kmとのこと。
そして22kmで累積標高2000m以上っ・・!!!!!!
恐ろしいですね。


今回初導入のポテトサラダを食べます。
あと、エイドではチョコチップパンとコーンスープを頂きました。
それからポテチとソイジョイ少々を持参用に。
M尾さんが少し先に出てゆきました。
俺もスタートするか。残り22km。