第3回トレニックワールドin彩の国100マイル完走記③
ニューサンピア~桂木観音
去年は南2周目に入った直後から朝日が出てきたが、今年はまだ暗い。
大高取山の分岐に到着。
うまくいけばここに11時間後くらいに戻ってこれるのか、とか思いながら進む。
経過時間:19時間42分
桂木観音エイドに到着。
ルーさんがいた。会うのは3回目。
桂木観音~高山不動尊
2回目の四寸道。
これが泣けた。ホント長かった。
4時21分
関八州見晴台で夜明けを迎える。
眠気。UTMB時みたいにコース上で寝るとかそんなレベルではないけど、ちょっとばててきた。
経過時間:21時間29分
高山不動尊エイドに到着。
だめだ。ついてすぐにベンチに横たわった。
5分くらい寝たと思う。
その間にマツムラさんに抜かされていた模様。
このあたりからマツムラさんと前後するようになる。
そいや、このあたりで自分のすぐ後ろに、シマテツさん、マツムラさん、ヨシムラさんと続いていた。
多摩川全部ぐるり、去年サイラー2位、ハセツネサブ9、そんな猛者たちがすぐ後ろにいて、とてもプレッシャーだった笑
だめですな、後ろを気にするようでは。常に前を向かないと!
高山不動尊~竹寺
子の権現への登りを終える。
ここでマツムラさんに追いつく。しゃべりながら進む。
自分の中で、南コースの山場は関八州への登り、子の権現への登り、そして飯能アルプス。2周目はまた違うけど。
我が家である。
経過時間23時48分
竹寺エイドに到着。
日記用に全エイドの写真を撮影しておこうと思っていたけど、後半は全く忘れていた(^^;)
ああ、この写真に写っているカプセル。
なんか天然カフェインらしいです。何回か頂きました。効果あったのかな?
竹寺~吾那神社
しばらくまた一人旅の時間が続いた。
ノボットから周助山のバリルート。
ここは楽なトレイルに感じた。
南は2周目のほうが全然楽だなー!って思った。
そしたらその先で地獄を見た。
なんとかポンプ場の先のトレイル。
ここに急登がいくつかあるのは知っていたけど、記憶以上だった。
そして激下り。
気づけば山に許しを請うていた笑
「もう・・許してください・・足を・・・もう、これ以上・・いじめないでください・・・」って。
きつかったーーーーーー。
下りたところで私設エイドがあり、ガリガリ君を差し入れしてくれた。
この先も天覚山への急登がありますねーなんて会話。
まあ、この天覚山への急登も酷かった笑
んーー南1周目、南2周目どっちが楽なんだろう。
きのこの山、たけのこの里くらいの差かね。
9時10分。
天覚山に到着!
ここから100km参加の選手と出会うことになる。
天覚山からの眺め。
天覚山からの下り、100kmの選手、下りに対して愚痴をこぼしていた。
「もうやだ、この飯能アルプスの下り!ここまで距離走ってきて、この下りはない!!」って。
凄い気持ちわかります笑
経過時間:26時間47分
吾那神社エイドに到着。
身体はバテていた。
このエイドのうどんからの復活にかけていた。
去年は南2周目、うどんは売り切れていた。が、今年はあった。
迷わず頂いた。
・・・・が!あまり美味しいと感じない・・・。
そいやちょっと前から胃が働いていない感覚があった。
食べてもただ、胃にいるだけの感じ。
ウルトラレースにおいて大事なのは胃腸が働き続けることなのだと思った。
ベースの走力があって、それを100%に近い値を出力し続けるために、物を食べて、消化すること。
今の自分は食べても消化能力が弱っている状態なんだろう、そう思うと、この先の道のりがとても絶望的に感じた。
距離はもう143kmまできている。残り20kmもない。
けどもまだ安心は出来なかった。
吾那神社を出発。ユガテに向けて登る。
携帯で速報チェック、すると自分が吾那神社を通過していない!?
なんと腕輪をピッとするのを忘れていた。
で、、、戻った。
苦労して登ったトレイルを下るこの背徳感。
その下りでマツムラさんに出会う(^^;)
吾那神社~桂木観音
北向地蔵2回目。
やはり吾那神社で感じていた胃腸の感覚は間違っていなかった。
うどんを消化出来ていないのか、全然パワーが出ない。
一本杉から鼻曲山、天望峠までとても長く感じた。
携帯アプリのジオグラフィカで現在地を確認、結構進んだだろうって思ったら全然進んでなくて絶望的になること数回。
経過時間:29時間20分
桂木観音エイドに到着。
レース最後のエイドだ。
ここに着いたら横になろうと決めていた(^^;)
その間にワタナベさん通過、マツムラさんも到着となる。
マツムラさんは下りが結構足に来ているらしい。
ここからマツムラさんと共に進んだ。
そうだ、吾那神社~桂木観音での失敗は多分、オーバーペース。
100kmの選手が多くいて、なんとなく頑張ってしまった(^^;)
桂木観音~ニューサンピア ゴール
しばらくマツムラさんの後ろ。
キツ過ぎず、遅すぎず、ちょっとだけ頑張るようなペースで引っ張ってもらう。
ただ、ただ、着いていくことだけを考えればいい。背中がとても大きく見えた。
13時22分
着いた!
大高取山だ。
あとは、もうゴールまで下るだけ!
彩の国、今年も完走出来るんだ。
この先の下りが長いことは良く知っている笑
ここでは自分が前になって進んだ。
前腿が悲鳴をあげているけど、もう最後、無理して走って下った。
時計を見ると13時30分くらい。
14時までにゴールすれば、サブ31。
これを目指しましょう、とマツムラさんに伝える。
ロードに出た。
おおおおお、もうあとロードだけ!
思い返せば序盤の序盤、北コースの18.9km地点でリタイアを考えていたが、なんとか完走に王手。
そいや、これまで100マイル、5回出てるけど、毎回、リタイアを考えていた。そのうち4回は完走している。そんなもんなんだろうな、100マイルって。
100km参加選手たちと共にゴールへ。
時間は?13時45分。
どうやら余裕もって31時間を切ってゴール出来そう。
完走出来るか分からなかった、けど、半年やってきた努力が報われる瞬間、思い返すと泣けてきた、泣いてないけど。
そしてサンピアの入り口に到着。
で、ここでゴールゲートまでマツムラさんと最後の最後、坂道ダッシュ勝負!笑
少なくとも自分は本気で走った。なんとなく、、マツムラさんは最後、譲ってくれたような気もしなくはない・・。自分が先にゴールゲートへ。
ゴーーーール!
記録30時間52分
総合6位
年代別2位
彩の国100マイル、無事完走。
今年も晴れてサイラーとなった(^o^)