ワラーチ9作目 材料と作り方

ワラーチ9作目

2022年夏
久々に「ワラーチ」を作りましたので、その材料と作り方について書きました。
なお、過去に作成したワラーチこちら より確認出来ます。

9作目のポイント

フッドベットに「ノンスリップシート」を採用した
  →これまではレザーを使用していました

クッションを無しにした
  →これまではプレーンゴムやNR黒セルスポンジの5mm厚みのクッションをビブラムシートとフットベッドの間に入れていました

の2つです

材料

・フットベッド


※写真は東急ハンズネットストアページより引用

SBRノンスリップシート 1.5×300×300

こちらが今回フットベッドに採用したノンスリップシートです。
厚みが1.5mmあります。

東急ハンズネットで購入。728円(税込)。

・ビブラムシート


山田 ビブラムシート 8338

定番のビブラムシートです。
こちらは1作目から変わってません。

東急ハンズネットで購入。1,650円(税込)。

・ラダーロック


YKKラダーロック(15mm幅用)

40円×4個=160円
これは前作から流用。ユザワヤかモンベルで購入した記憶です。

・紐

ナイロンテープ(15mm幅)
片足90cm~100cmあれば足ります。

東急ハンズ池袋店7階で購入。
172円/m

工具


・G17ボンド
ビブラムシートノンスリップシートの接着に使用します。


・X-ACTO(エグザクト) 2 精密ナイフ X3202
ビブラムシートノンスリップシートの接着後の切り出しや、ビブラムシート底の加工に使用します。

確か東急ハンズで購入。
Amazonに同じものあったのでリンクを貼っておきます。
1500円くらいです。


・リリーフ(RELIFE) 2.5mmドリル
紐を通す穴開け用です。
本来は電気ドリル用だと思いますが、手でも十分に使用できます。

東急ハンズ池袋店4階で購入。 486円


・Clover ボタンノミ12mm幅
紐が15mmなので、本当は15mmのものが欲しかったのですが見当たりませんでした。
ただし、先述の2.5mmドリルと併用するので問題なく使えてます。

ユザワヤで購入。
1000円くらい。


・プラス はさみ フィットカットカーブ 万能タイプ ネイビー 紺 34631
ビブラムシートのカットや紐のカット用です。
金属も切れるそうです。

ヨドバシネットで購入。
1650円


・マッキーペイントマーカー
切り取り線や穴あけ位置の印付けに使用。
ワラーチやフットベッドが黒色なので白色のペン。

・段ボール
足型取り用に使います。
片足分取れるくらいのサイズでOK。

作り方

・STEP1(足型取り → ビブラムシート切り出し)


1.段ボールに片足を乗せて、ペンで足型を取ります。
  ポイントはタイトに型を取ること。余白を作らないことです。
2.1.の足型を切り取る。
3.2.で切り取った段ボール足型を元に、ビブラムシートにマーキングする(※上記写真の白い線です)
  段ボール足型を表裏使うことで両足分マーキングします。
4.ビブラムシートを切り出します。
  自分は先述のはさみで切り取ってます。

・STEP2(フットベットの接着)


1.STEP1で切り取ったビブラムシートの接着面にG17ボンドをまんべんなく塗っていきます。
2.ノンスリップシートに貼り付けます。
  ※上記の写真はワラーチ6作目のもの。ノンスリップシートの接着面はグレー色でしたので参考までに。
3.重しを乗せて圧着、放置します。
  数時間~1日程度です。
  今回は6時間程度放置してました。

・STEP3(切り出し)


1.STEP2で圧着&放置していたビブラムシート&ノンスリップシートを切り出します。
  ノンスリップシートを切り取る工程です。
  この時、自分はX-ACTOナイフで切り出してます。ハサミより綺麗に切り取れる気がしているので。
切り出し後が上記写真です。
これでワラーチのベースが完成しました。

・STEP4(穴の位置マーキング)

この工程が一番難しいと思っています。

上記の汚い図は 右足 の穴あけ位置イメージです。


鼻緒部分は2箇所開けます。
親指と人差し指付け根の間です。
そして付け根より15mm前方にもうひとつ開けます。


内側のくるぶし下あたりの位置です。


外側のくるぶしよりも少し前方。
外側アーチの凹んでいる辺り。
ポイントは「BよりもCが前方に位置すること」です。
この位置にすることで紐がずれにくくなります。
※ちなみに今回、あろうことかこのBとCの位置関係を逆にしてしまいました。。まあ大丈夫っちゃ大丈夫なんですが。


上記は、各穴についてワラーチ端からの長さを書いたものです。
鼻緒の部分は前方より50mm程度。
完成後に履いてみると、思ったよりも指が前方に出るので、ここでの位置は指がワラーチ内に収まるくらいが良いです。
(※自分の足はアルトラで27.5cmジャストなサイズですので50mmは参考までに)

両サイドの穴については端から12mmとしています。
これはビブラムシートが使用中に裂けてしまうことを避けるための長さです。

・STEP5(穴開け)

STEP4でマーキングした位置に穴を開けていきます。


1.2.5mmドリルで両端に穴を開ける(15mm幅となるように)。
2.ボタンノミで穴を開ける。

・STEP6(ビブラムシート裏面の加工)


写真のように裏面のナイロンテープが出ている部分のビブラムシート凸面を削ります。
削る作業にはX-ACTOナイフを使用します。
鼻緒部分、両サイドの穴全て加工します。
この作業により、紐が地面と擦れて劣化するのを防ぎます。

・STEP7(紐のセッティング)

紐をセッティングしていきます。
ナイロンテープはあらかじめ90cm~100cm程度にカットしておき、両端は斜めにカット、火であぶっておくと固まって穴に通しやすくなり、糸のほつれもなくなります。


まず鼻緒部分に紐を通して、末端をラダーロックで固定。


1.C穴に足側から地面側に紐を通します。
2.1.で通した紐をCの足側でクロスさせて、D穴へ足側から地面側へ通します。
3.2.で通した紐をDの上でクロスさせて、A-C間の紐に対して下から交差させ、上から戻してラダーロックで固定。

・STEP8(完成)


実際に履いてみて、各部位の紐の長さを調整して完成です。


裏面はこんな感じです。

・STEP9(試走)


さあ、外の世界に飛び出してみましょう!

ニフコ TSQ2520 交差用アジャスター


こんなパーツがあったので共有。
ニフコ TSQ2520 交差用アジャスター。
走っていると紐の位置がズレてくることがあるが、これをつけておくとズレが軽減される?
まだ試し中なので参考までに。