北岳・間ノ岳

北岳・間ノ岳

2022年6月25日
行ってきました!

ほんとは北岳→間ノ岳→農鳥岳の白峰三山縦走をやりたかったのですが、下山地点の「奈良田」の民宿の予約が取れず断念。
山小屋とかに泊まるのはあんまり好きじゃないんですよね笑
テントは荷物になるし、雨降ったら最悪だし、風呂入れないし、遅くにチェックイン出来ないし(これが一番かも)・・・
基本、ビジネスホテル大好き人間です笑

コース情報

※計測:EPSON WristableGPS MZ-500MS

ルート

広河原→白池御池小屋→草スベリ→北岳肩ノ小屋→北岳→北岳山荘→中白根山→八本歯のコル→左股コース→白池御池小屋→広河原

距離

19km

累積標高

2600m

所要時間

7時間24分

補給ポイント

北岳肩ノ小屋で水だけ補給しました(1L200円)

広河原まで移動

新宿駅から「あずさ1号」に乗って甲府駅まで。
甲府駅からバスで広河原です。
以下、簡単にスケジュール

7:00 新宿駅発(電車)
8:28 甲府駅着
9:05 甲府駅発(バス)
10:58 広河原着

「あずさ1号」
なぜか全然予約取れませんでした。普通の指定席はおろか、グリーン席も満席。
ようやく前日になって空きが出たので、すかさず予約。

「甲府駅からのバス」
座れました。
2時間くらい乗りますからね。
出発の15分くらい前からバスの人が来て乗車券を一人一人販売して回ります
あと、乗車券とは別に「協力金」なるものが必要。300円です。
最後まで何の協力なのかいまいちわからなかった笑

ICカードも使えます。なので、ICカードの人は乗車券は買わずに、協力金チケットのみ購入。
甲府駅から広河原までは1990円。これに別途、協力金300円が必要となります。

前述のとおり出発の前にバスの人が販売に来て、その際、並んでいる人数も数えています。
それで基本は皆が座れるようにバスの台数を決めているようです。
なので、あまり早くに並ぶ必要もない気がしました。

あと、バスにトイレはついていないです。
2時間あるので事前に用を足しておくことをお勧めします。


甲府駅バス停
30人くらい並びがありました
なんと、先ほど乗車券を発売していた方々はそのままバスに乗って添乗員に。まさかの添乗員さん付きです。
たまーーに景色とか案内してくれます笑


途中、バスを停めて景色の撮影タイムがありました
この時、北岳と間ノ岳を初めてみる
「北岳と間ノ岳の間に山荘が見えるでしょう?」
とおばちゃん添乗員さんが言うのですが、全然見えない。
目、良いな~笑

広河原


広河原到着!
ほぼ定刻通り


広河原山荘のオープンセレモニー
あと、この日は開山祭りもあって、多くの人で賑わっていました

そしてこの広河原山荘が今晩のお宿。
当初は出発前に荷物預けしようと考えていましたが、そんなこと出来る雰囲気でもなかったので、向かいにあったインフォメーションセンターのロッカーに預けました。小さいほうのロッカーで200円です。
・・・・が、下山後、インフォセンターが閉まっていて受け取れないというオチ。。(翌日回収)

広河原~白根池小屋


11時20分ごろ
いよいよスタートです!


「北岳」の道標!
気持ちが上がります^^


つり橋で野呂川を渡ります


最初は木の根っこが多い急登


標高2200mくらいまで一気に登る。
その後、いったんトラバースな道となります。


白根御池小屋
ここまで1時間程度
まだ補給はいらないのでスルー


白根池小屋~北岳


草スベリコースへ

この「草スベリコース」
なんでも背の高い草が多く、足元が見えないため滑ってしまう・・・
みたいなのが由来だった気がします。


思っていたほど草ありませんでした笑


ちょっと雪渓


北岳?見えてきた!



雪渓を渡るポイント
距離も5mくらいで斜度もないので全く問題なし。ここに関してはアイゼンも不要です。


北岳まで1.5km!



ミヤマキンポウゲ?


キタダケソウ!と思ったら、たぶんハクサンイチゲ・・
葉っぱの形が違うようです。
スズキを狙っていたらボラが釣れた感じ笑


北岳肩ノ小屋
なんか工事していました
水を補給。1L200円でした。
水はたぶん雨水をろ過したもの。炭の味のする水でした。


北岳肩ノ小屋を振り返る


山頂が見えてきました


北岳着きました!
百名山ゲット!
日本で2番目に高い山です^^


北岳で記念撮影する方々

自撮りでもしてみようと四苦八苦していると、「撮りましょうか?」と優しい声をかけていただいたのは、なんと偶然にも知人でした笑

北岳~間ノ岳


山頂も早々に、間ノ岳へと向かいます
山頂は雲で隠れている


お花畑


北岳山荘が見えてきました
多分、バスの添乗員さんに「見えるでしょう?」と案内されていた山小屋がコレ。


北岳山荘
改修中のため、宿泊営業は休止中です


富士山が見える
そして徐々に黒い雲が・・・・(ToT)


上の方に棒が見える
中白根山か


キバナシャクナゲ?
花の同定アプリで教えていただきました^^


中白根山に到着。
北岳から間ノ岳の間にある山です。
道標がチョップされたみたいに割れちゃってますね。


悪い予想は的中・・・。
強風と雨。
雨はそこまででもないけど、とにかく風が強い。
雨具上下を着こむ。
ザックカバーが強風で剥がされてしまったり。


間ノ岳到着!

風が強すぎて余裕0
なんとか自撮りもするも、後で見てびっくり、めちゃやつれていた笑
即退散
ほんと踏んだだけ・・・
次は天気が良い時に来たいなー
って、俺の百名山ってこんなの多い気がする(ToT)

間ノ岳~広河原


北岳山荘に戻る


帰りは八本歯コルから。
これが失敗


まず、急な気の階段が長く続く。滑りそうで亀ペースに。

そしてその先で岩場。かなりテクニカル
合っているのか不安になるも、ペンキも木の棒(人工的な感じのやつ)もあるし、多分あっていたが・・・
「これ、どう進めばいいんだ・・」そんな場面もありました。


そして一番まずかったのが雪渓
軽アイゼン(8本歯)では文字通り歯が立ちませんでした。。
登りならまだしも、下りで結構傾斜もあるので、めちゃ滑ります。一度滑るとなかなか止まらないやつです。

ここをちゃんと下ろうと思うなら、前爪あるアイゼン&ピッケルが必要と感じました。
が、そこまでしてこのルートを通るメリットも感じられないので、素直に来た道(北岳経由)を帰ればよかったです・・・・。
風が強すぎて一刻も早く稜線を離れたい気持ちもあり、こっちのルート選んだんですよね~

途中でストックを1本手放してしまい、雪渓上に残してしまう・・。
取りに行こうかとも思ったけど、滑落の可能性もあったので、泣く泣く諦めました。
ここで怪我、最悪は命を落としては何にもなりませんからね。

そんな四苦八苦している自分をあざ笑うかのように、少し下の方で鹿の群れが雪渓上を優雅に散歩していました。
人間は自然に対してほんと無力ですなーーー

ストックない問題(後日談)

失くしたストックは「ブラックダイヤモンド ディスタンスカーボンZ  120cm」
買えばいいや、と思っていましたが、これが全然在庫がなく、探すのにめちゃ苦労しました。
長年ブラックダイヤモンドでしたが、これを機にシナノポールかとも思いましたが、そちらの13.6もなぜかどこを探しても在庫がなく。。
100cmとか125cmとかウィメンズとかはあったのですが。

んーこの際、125cmでも良いか、って思ったのですが、問題は「ストックシェルター」
これが対応サイズ確認してみると110cm~120cmとなっており、120cmでも結構きつかった記憶。
なので100cmも125cmも却下。
残るはウェイメンズの120cmか・・・と思っていたところ、都内の山道具店でラスト1本在庫見つけることが出来、即購入。
東京に住んでてよかったと思える数少ない場面です笑


怖かった八本歯コルから左股コースをなんとか終えて、白根御池小屋も通過。
そこで雲の切れ目から虹!
ちょっとだけご褒美^^
けど最後まで雨は止まなかったーーー

そんな折、着信あり。
広河原山荘からでした。
到着が遅れていたために確認の電話。
「あと1時間~1時間30分くらいで着きます」と返答。
大丈夫ですか?ヘッドライトありますか?とか色々心配してくれました。


野呂川のつり橋
命からがら戻ってまいりました


広河原山荘に到着!

なんと支配人がトレイルランナーで、「トレイルランナー繋がり」ってことで色々と良くしていただきました。
てか自分はトレイルランナーとは一言も言ってないのですが、そうなってました笑

到着するなり、「寒いでしょう~」と白湯を出してくれたり、宿泊者記入は適当でいいから笑、先にお風呂へ~とか。
山小屋だと遅くに到着したら煙たがられるか、怒られますからね。まあ登山者の安全を思ってのことってのもあるのでしょうが。


遅くなりましたが晩御飯も用意していただきました。

21時ごろ就寝して、翌日は周辺をプラプラ散歩。
広河原10時発のバスにて甲府駅へ戻って帰宅となりました。

思ったこと

久々の南アルプスでした。
やはり高い山は低山では得られない情報、経験がありますよね。

今回のルートでは大樺沢ルートが崩落&未整備で通行止めとなっていました。
だからといって逆に通行止めとなっていないルートが100%安全が保障されているなんてことはなく。

通行止めでも人によっては危険じゃないし、通行止めじゃくても人によっては危険なルートにもなり得る。
危険か危険じゃないかは結局、自分で判断なんですよね。人に判断をゆだねるのではなく。
スキルと道具と経験と諸々から。
なんか左股コースは通行止めになっていなかったので、「安全なルートだ」って思っちゃっている自分がいました。
多分、今回の正解は雪渓を目の前にした時点で戻って北岳経由で下山するだった気がします。

「雪渓」てのは谷の地形に出来るもの。多くは沢もある?
今回の左股コースは雪渓の下は沢で水が流れていました。
あれ、すっぽ抜けたら下に流れる冷たい沢に落ちて大惨事です。
雪渓、もう行かないかも笑

あと雪渓でなくとも沢って以前から嫌なイメージ。
迷いやすいし、ゴロタ石が多くて進みずらい。
沢は要注意!って最近思います。
以上、まとまりのない「思ったこと」でした