2017UTMB参戦記②シャモニー観光、スタートまで

氷河を見に行く

2017年8月31日
今日はUTMBレース前日であり、フリーな1日。
なので、観光をすることに。
外に出ると、ちょうどTDSとOCCの選手がゴールする時間帯でした。
上田瑠偉選手がOCCでフィニッシュするところを見れたり。

フランスにきてやりたいこと・・、うーん。そういえばUTMBのレースで頭がいっぱいで観光のことはノープラン。
Twitterのフォロワーの方が氷河が良いと教えてくれたので、氷河を見に行くことに。
エディミギュ?の山頂を見に行くのが定番ってのはなんとなく知ってたけど、ベタっぽいし、、、いや、一番気持ちが乗らない理由は、天候。
山頂をみると見事なガス。
大金はたいてロープウェイで山頂へ行ったところで、今年の夏、日本で嫌というほど見てきた真っ白な景色がそこに待っているのは分かりきっていた。
そういうこともあり、氷河。
あと、氷河へ行くには列車に乗る。赤い列車だ。
何だか知らないけど、列車に乗りたかった。
頭の中には「世界の車窓から」の音楽とシーンが流れる(笑)


宿からの景色。
ガスっている・・。


シャモニーの町並み。

赤い列車に乗る

シャモニーには、自分の知る限りで駅は二つある。
一つはジュネーブの方からもやってこれる駅。
もう一つは登山鉄道。自分はこれに乗る。


駅のすぐ横の販売所でチケットを購入する。ここでもクレジットカードで決済可能。
往復で30ユーロくらいだったか。35ユーロだったかも。
チケットを買って、待合所へ行く。
自分の他に日本人はいない。とてもアウェイな気分。


そのうちに赤い列車がやってきた。
それに乗って20分ちょいで山頂へ。


見事にガス・・。
しかもちょっと寒い。


山頂にはレストランがあるので、とりあえずそこでコーヒーとクッキーを注文。
コーヒーは良く分からないけど、エスプレッソみたいなのが出てきてしまった。
いわゆるドリップコーヒーの注文が分からなかった、そもそもそういったものはないのか。

ゴンドラに乗って氷河へ

腹も少し満たされたので、氷河へ行こうと待合所へ。
時間が来て、乗り込もうとすると、赤い列車。ん?
危ない、氷河を見ることなく、シャモニーに戻るところでした(^^;)


氷河に行くには、山頂からゴンドラに乗って、降りることになります。
赤いゴンドラに乗って5分、10分くらいで下に到着。
風が強く、雨が降っている。
傘をさすも、一瞬で裏返し。
雨具を着込んで階段を下っていく。
いやー、、なんでこんな悪天候に(><)
ここの階段は400段くらいあるらしい。


下りきって氷河の洞窟の中へ。
中は広くなく、10分もすれば戻ってくる感じ。
再び階段を登ってゴンドラ、列車の乗ってシャモニーに戻る。

スタートゴール会場


いったん宿に戻って、昼ご飯を食べる。
今回は電子レンジで調理できる玄米パックを9パック持っていきました。
その後、ボッコ夫妻とスタートゴール会場近くの教会で落ち合う。
続々とゴールする選手を皆で観戦。
すると応援者の中に、TDSを終えたヨシロウさんを発見。
ヨシロウさんの奥さん、タムマユさんは同じくUTMB選手だ。
そしてヨシロウさんからUTMBの高低表のタトゥーを頂く。ありがたい。
ヨシロウさんは何度かUTMBを経験されているので、今回の旅で何度もお世話になった。
そうしているうちに同じくTDSを終えたチー100のクロダさんも合流。
下りが長く、四頭筋をやられたらしい。
皆でUTMBへの健闘を誓い、解散する。

パタゴニアでお買い物

その後、パタゴニアショップへ。
カズミさんは日本パタゴニアで働いており、その関係で安く買いもをさせていただきました(^^)
フーディニージャケットとシャモニーの文字の入ったパタゴニアTシャツ。
ちなみにフーディニーは色によって値段が違っていて、安いものは60ユーロ。8000円くらいか。日本だと多分1万円はするので、安いかも。

カフェ


その後、近くのカフェみたいなところに入店。
メニューはフランス語。誰も分からず(笑)
とりあえず、それぞれ飲み物を注文。
コーヒー1.8ユーロを頼むも、なんだか会計の時に多い料金(違う商品?)を取られた。良く分からない(><)


それからクレープを注文。
自分の頼んだのは「コンプリート」みたいな名前のやつ。「パーフェクト」だったかも(笑)
とりあえず、色々ミックス。クレープも塩辛いのと甘いのがある。
自分のは塩辛いやつ。真ん中に卵とハム、生地にはチーズが入っていてとても美味しい!
8ユーロくらだったかな。


土産屋。
レジ横に自然に置かれてるクリフバー。
ここでは生活に馴染んだ商品なのかも。
って、その横にある小さい箱が気になる。
なんだこれ。
どうやら乳歯を入れておく箱らしい。
「さて、お会計しましょう。あら、こんなところに乳歯入れが♪ついでに購入しましょ♪」
ってなるか!(笑)


TDS選手が続々とフィニッシュを迎える時間帯。

シャモニー2日目終了


カフェを後にして、宿に戻る。
いよいよ明日はレース当日。
荷物整理などを1時間、2時間くらいして、22時くらいに寝る。
22時って言っても、日本だと朝の5時だけど。
こんな感じのシャモニー2日目でした。

UTMBレース当日、スタートまで

2017年9月1日
4時くらいにいったん起床。
自分以外の二人はCCC選手。
CCC選手は朝にシャモニーからオフィシャルバスに乗ってスタート地点のクールマイヨールまで行く。
6時30分ごろ二人を見送って再び布団へ。
どうも風邪っぽい、布団に入ると、体温が上がる、、熱か?
体も怠いし、喉も違和感。
7月の分水嶺トレイルを終えて、2週間後の八ヶ岳縦走の終盤に体調を崩してから今日まで風邪が治っていない感じ。
7月、8月は職場も変わって、転職活動真っ只中ってこともあり、身体が疲れていたんだろう。


寝たのか、寝てないのか分からないまま、8時、9時ごろにご飯を食べる。
10時だったか、11時ごろに大会からSMSが届く。
どうやら悪天候(2000m以上は気温マイナス9度)により、2ヵ所、山頂を巻くようなコース変更となるとのこと。
ノーマルコースでないのは残念だけども、100㎞に短縮とかいう年もあるし、ちょっとのコース変更で済んだだけで良かった。

寒さが気になったので、ダウンを購入すべく、シャモニーの街へ。
いくつか店を覗くも結局、めぼしい商品には巡り合えず。
まあなんとかなるか。

宿に戻って再び寝るも、緊張しているのか、上手く眠りにつくことが出来ない。。
そうこうしているうちに16時。
身支度を整えて、いざ、UTMBへ!

ドロップバック


宿を出て、ドロップバックを預けに行く。
最初、ロングタイツでスタートしようと思い、会場に向かうも、ちょっと暑いような。。
結局、宿に戻って、ハーフタイツとカフの組み合わせに変更。
こういう時、宿が近いのは助かる。
ドロップバックを預けて、スタート会場へ。
そこにはすでに多くの選手。
教会でボッコさんと待ち合わせていたけど、姿が見当たらない。
Wifiはもう繋がらないのでね。
教会の中に入ってみる。
外はとても騒がしいのに、中はとても落ち着いている。
眠い、とても眠い・・。
教会の椅子に座って祈るように眠る。
「完走したいです!」
そう願いながら・・・。


教会の外に出る。
ドリンクを配っているブースがあったので、頂くことに。
ボトルをもらうも、中にはタブレット錠剤が入っているのみ。
水は近くで入れてね、ってことらしい。
どこに水があるんだ!?
キョロキョロと探して、ようやく水場を見つける。
竜のモニュメントみたいなのから水が出ているところ。
さっきもらったボトルにこの水を入れる。ウォームアップ的な水らしい。


スタート位置に並ぶ。
この時点で30分前とかだったかな。
全然、中の方に行けない。
そうすると、偶然、タムマユさん、マルさんを発見する。
3人で固まってスタートを待つ。
まだ時間はある。立っているのは体力を使うので、座ることにする。
3人とも会話はあまりない。タムマユさんも自分と同じく、眠いと言っている。
スタートは30分遅れに変更となった18時30分。日本時間で9月2日のAM1時30分。やっぱ眠いよなー・・・。


音楽はノリノリ、会場はヒートアップ。
それとは裏腹に自分のテンションはかなり低い。眠い、怠い、今からとても100マイルなんて想像できない。
しかし時間はやってくる、18時30分、UTMBがいよいよスタート!
大きなモニターには先頭選手がスタートする姿が映し出されている。


しばらくして波が動き出した。