ワラーチ6作目(ビブラム8338&スポンジ&レザー)
2017年6月8日完成のワラーチ6号
ワラーチ6作目
ワラーチの6作目を作りました。
今回はフットベッドにレザーを使用。
あと、穴の開け方を一工夫してみました。
今回のワラーチ製作にあたって
ビブラムシート8338番の採用
5作目については紹介記事を掲載しておりませんが、5作目はビブラムシートの8327番を使用しました。
8327番は8338番に比べて厚くて硬い、そしてソールパターンも異なります。
なので5作目は突き上げなどにも対応出来るトレイルランニング用として作成しました。
確かにトレイルの岩や根っこの突き上げには強いのですが、ソールが曲がりにくく、また厚さゆえ路面の感触も分かりにくい。
ロードで使う分には、硬すぎたのです。
で、今回はロードも視野に入れたワラーチということで8338番を採用しました。
レザー&ドリル穴の採用
2作目、3作目なんかが特にそうだったのですが、長らく履いていると、フットベッドに開けた穴の両端が裂けてきてしまいます。
自分の穴の開け方はボタンノミで切り込みを入れるだけなので、そうなってしまうのかもしれません。
そこで今回はまず、フットベッドにゴムよりも裂けにくそうなレザーを採用。
あと、切れ目の両端にドリルを使って2.5mmの穴を開けることにしました。
これで両端は切れ込みではなく、穴になっているので裂けにくくなるのではという考えです。
ロードでのワラーチは脚に悪い!?
最近こんなことを思うようになりました。
「硬いアスファルトのロードをワラーチや裸足で走るのは足に負担がかかりすぎるのではないか?」と。
結局、ワラーチの元となっているタラウマラ族の方々もロードの上って走っていないと思うんですよね。
芝生や山道、そういったところをワラーチや裸足で走るのが本来?の姿ではないのかと。
恐らく、ロードをハイペースで薄いワラーチで走り続ける、しかもフォーム&脚が出来ていない状態で。
これは良くないと思います。故障してしまいます。
なので製作の上ではビブラムシート&レザーで良かったのですが、なるべくアスファルトからの衝撃を減らそうということで、間にスポンジを挟んでいます。
ワラーチ材料
ワラーチの材料は東急ハンズ池袋店で購入しました。
ソール
ビブラムシート8338番
本体サイズ(約):縦13cm×横33cm×厚さ7mm
1620円
クッション
NR黒セルスポンジ
本体サイズ(約):厚5×幅200×長さ330mm
240円
フットベッド
レザーを使用。
東急ハンズ池袋店7階の皮革材料コーナーで切れ端を購入。
432円
紐
ナイロンテープ(15mm幅)を使用。
東急ハンズ池袋店7階で購入。
172円/m
ラダーロック
YKKラダーロック(15mm幅用)を使用。
40円×4個=160円
ワラーチ工具
ハサミ
100円均の布きりハサミを使用。
1作目からこれを使っています。
100円なのに大変良い仕事をして、長持ちしています(笑)
接着剤
G17を使用。
170ml。
確か400円くらい。
穴あけ1
Cloverのボタンノミを使用。
12mm幅。
ユザワヤで購入。
1000円くらい。
紐が15mmなので、本当は15mmのものが欲しかったのですが見当たりませんでした。
穴あけ2
リリーフ(RELIFE) の2.5mmドリルを使用。
東急ハンズ池袋店4階で購入。
486円
本来は電気ドリル用だと思いますが、ワラーチなどのゴム素材であれば手でも穴を開けられるかと思い購入しました。
マーカー
白のペイントマーカーペンを使用。
費用
工具抜きの材料費は以下。
ビブラムシート8338:1620円
スポンジ:240円
レザー:432円
ナイロンテープ:172円
ラダーロック:160円
合計:2624円
自分の足は27.5cm程度ですが、スポンジ(幅200×長さ330mm)1枚で足りました。
レザーも1枚で足りました。
レザーは切れ端で、形もサイズも様々だったので、型を取れそうなものを探し出しました。
ビブラムソールを足型に切り抜く
①ダンボールで足型をとる。
②ダンボールをビブラムソール裏側に転写。ホワイトマーカーペン使用。
③布きりハサミでビブラムソールを切り抜く。
※
1作目から5作目までは割と余白を取ってきましたが、今回はタイトに切り取りました。
特に指先部分と踵部分。
両サイドは穴を開けることもあり、若干余白あっても良いかも。
接着&圧着×2回
※写真は4作目のもの
①切り抜いたビブラムソールにG17を塗布。
②①をスポンジに接着。
③しばらく圧着。この時は30分~1時間くらい。
④スポンジを切り取り。
⑤スポンジにG17を塗布。
⑥⑤をレザーに接着。
⑦圧着。1日程度。
⑧レザーを切り取り。
⑨必要に応じて切り取り面をヤスリで削る。
今回は3層なので2回接着しています。
圧着する時には上から重石を乗せます。
今回はモンベルのカタログ、ベアフットケンボブの「ベアフット ランニング ステップ バイ ステップ 」、大川ぶくぶ先生の「ポプテピピック」を使用しました。
ベアフット ランニング ステップ バイ ステップ
ポプテピピック
これでベースが完成しました。
中々良い感じです。
穴の位置
4箇所に穴を開けます。
右足を例に穴の位置を説明します。
鼻緒部分
鼻緒部分は2箇所開けます。
画像の「A」にあたる部分。
親指と人差し指付け根の間です。
そしてAより15mm~20mm前方にもうひとつ開けます。
内側アーチ
画像の「B」にあたる部分。
踝の少し前方に開けます。
外側アーチ
画像の「C」にあたる部分。
こちらも踝の前方。
足を上から見た時に「くぼみ」があるかと思いますので、そちらあたりに開けます。
両サイドの穴の位置
写真のように端から「12mm~15mm」の位置に穴を開けると良いです。
端に近い位置だと、履いているうちにビブラムソールが裂けてしまうことがあるので注意です。
鼻緒の位置
これは自分の場合ですが、先端から45mmあたりがしっくりきます。
ちなみに足のサイズは27.5cm。
これは足のサイズと指の長さによって変わると思います。
鼻緒に開けた2つの穴と穴は大体15mmくらい離して開けています。
両足で穴の位置が大きく違わないかチェック
穴の位置が決まったら、最後にワラーチを重ねてみて、両足の穴の位置が大きく異なっていないかチェックします。
穴あけ
①2.5mmドリルで両端に穴を開ける(15mm幅となるように)。
②穴あけポンチで穴を開ける。
鼻緒裏の処理
※画像は4作目のもの
穴を開けたら、鼻緒の裏側のソール凸部分を削ります。
こうすることで紐がソールに埋まり、切れることがなくなります。
紐を通す
最後に紐を通す作業です。
ナイロンテープは先端を斜めにカットし、ライターであぶって固めることで通しやすくなります。
まず鼻緒部分に紐を通して、末端をラダーロックで固定。
①C穴に足側から地面側に紐を通します。
②①で通した紐をCの足側でクロスさせて、D穴へ足側から地面側へ通します。
③②で通した紐をDの上でクロスさせて、A-C間の紐に対して下から交差させ、上から戻してラダーロックで固定。
完成
ワラーチ6作目完成です。
履くとこんな感じです。
履いているうちにワラーチが脱げそうになったり、踵が落ちそうになったりするかもしれません。
適宜、紐の長さを調整してやると良いです。
ワラーチ リンク
1作目 : ビブラム8338+ウェットスーツ+真田紐
2作目 : ビブラム8338+ウェットスーツ+真田紐 → ウェットスーツ+ネオセル+ナイロンテープ+ラダーロック
3作目 : ビブラム8338+スポンジ+ネオセル+アクリルテー+プラダーロック
4作目 : ビブラム8338+ブロックゴム+ナイロンテープ+ラダーロック
5作目 : ビブラム8327+ノンスリップシート+ナイロンテープ+ラダーロック
6作目 : ビブラム8338+スポンジ+レザー+ナイロンテープ+ラダーロック