第23回ハセツネ参戦記


11時間31分にて無事ゴール!

第23回ハセツネに参戦してきました

2015年10月31日から11月1日にかけて開催された「第23回日本山岳耐久レース ハセツネCUP」に参戦してきましたので、そのレポートです。
今年は4月から合計6回の講習を受け「選手マーシャル」としての参加となりました。

選手マーシャルについて簡単に説明すると・・・
他の選手同様にレースには参加するが、傷病人の介護、ルール違反者への注意(場合によっては失格宣告)等の審判業務を行うというもの。
要は走る審判ですね。
また、業務にあたった場合にはタイムロスとなるわけですが、それはマーシャルとしての使命なので、自分のレースを捨てて業務を優先しなければなりません。
傷病人の手当てには相応の知識が必要となりますが、それを6回の講習内で学ぶことになります。
何を学んだのか?といった具体的なことは残念ながらここでは書けないのですが、来年以降もこの制度は組み込まれると思うので、興味のある方は是非エントリーしてみてください。
2015年の募集要項はこちら

スタートまで

レース当日、マーシャルは少し早めの9時集合。
場所は「あきる野市五日市会館」。
1週間の疲れを引きずった状態の土曜日早朝。
目をこすりながら電車に乗り込みます。
拝島を通過した辺りで、アナウンスされる駅名に違和感。
・・どうやら奥多摩方面に向かってしまっているようでした。
拝島駅で車両が切り離されて、行き先が2つになるパターンですね。
自分の乗っている車両は武蔵五日市方面と思っていたのですが、どうやら違ったようです。
福生駅で降り、乗換案内アプリを確認し、既に集合時間に間に合わないことを悟ります。
クッ・・・。
最後の最後になんたる失態。
しかし、まあレースのスタートは13時なのでなんとかなるだろうと気持ち新たに武蔵五日市駅に向かいます。
懸念されるのは9時30分ごろにマーシャル全員で記念撮影しましょうと言っていたこと。
これに間に合わないと集合写真の右上に「後載せ」されることになります。それは避けたい。

武蔵五日市駅に到着。
時刻は9時過ぎ。
ダッシュで会館へ。
荷物が重たい。今思い返せばこの時が一番心拍数が高かったのかもしれません。

途中の横断歩道で見覚えのある人物。
キクチ氏でした。
彼は今年、ボランティアとしてハセツネに参加しています。
ちゃんと仕事しているようでした。


そして会館に到着。
なんとか記念撮影に間に合いました。
マーシャル業務を行うにあたってのモロモロの受付、説明を聞いてフリー時間。
昼食におにぎりを持っていたが、足りなさそうだったのでイナゲヤへ買出しに。
レース前には玄米おにぎり2個と豆腐ハンバーグ2個、バナナ1本を食べました。
11時ごろには何もやることがなくなり、マーシャルの待合場所で談笑など。
(ちなみにマーシャルは通常の選手と違い、専用の待機部屋が確保されています)

スタート~今熊神社

12時半ごろ、運動場へ移動。
UTKKのダンナさんを発見。一緒にスタートすることに。
ちなみにマーシャルは特に「○○時間で走ってください」という指令はなく、各自のペースで走れば良いのですが、今回は坐骨神経痛もあり気持ち後ろ目に並びました。
サブテンを狙う人の群れの後方くらい。それでも前には300~500人程度はいるでしょうか。
サブテン多すぎですよね。過去の成績順とかにしてほしいものです。
そして13時、いよいよスタート。
スタートゲートをくぐったのは53秒後。去年は通過に1分ほどかかっていたので、今年のほうが若干前に位置していた模様。

スタート後は無理にペースを上げることなく、周りのペースと同じくらいで流しました。
マーシャルということもあって一杯一杯になるのもどうかと思い、また記録も狙えない足腰だったので。気が楽です(^^;)
最初のトレイルの渋滞でマッタリヤさんに出会い、少し談笑。
その先のロードではハリ天さんに出会って挨拶。
そして今熊神社の登り。
ここで安走会(マーシャル)同期のスルさんに追いつきます。
登りはほとんど走らずにトイレの場所まで進みました。

今熊神社~入山峠

その後は細かいアップダウンのトレイル。
もうすぐ入山峠かというところで見覚えのある方を発見。
FBのタグ付け写真などで見ていて記憶にあった選手。
TJAR完走者のマツウラさん。いつもさわやかな笑顔だったので印象に残っていました。
レース中でテンションも上がっていたので、つい話しかけてしまいました。
それでも気さくに応じてくれ、見た目通りのやわらかい方でした(^^)
その後はしばらく後ろをつかせていただきました。

入山峠着はスタートから約1時間後の14時過ぎくらいだったかと思います。
渋滞していた割には早くもなく遅くもないといった印象。

入山峠~浅間峠

その後、市道分岐を越えて醍醐丸に到着。
ここで2時間20~25分ほど経過。
浅間峠までの試走で3時間を切った時には、醍醐丸着が2時間ちょっと過ぎるくらいの感じだったので、やはり今日は浅間峠3時間は難しい印象。
醍醐丸には多くの応援者がおり、その中にはカヨコさんもいて元気をもらいました(^-^)

この近辺では渋滞こそなかったものの、前後の選手は途切れず、数珠繋ぎ状態。
なかなかペースをうまく作れません。
そしてこの辺りから、下りで両足のふくらはぎがつるようになってきました。
やはり練習不足か。
オーバーペース時に足がつる気がします。

生藤山の手前で安走会同期のオダッチに追いつきます。
彼はまだトレランを始めたばかりの若きランナー。
そしてその後、三国山手前では「nao山に行く」のナオさんがいました。
今年のTGGでは同じく参加者でしたが、その際にはお話できず、今回初めて会話させて頂きました(^^)
また、その後には「俳句の会」のダスさんに遭遇。
軍刀利神社への階段を登ります・・・。

やはり足がつっており、下りでは歩かざるを得ない場面もちらほら出てきました・・。
しかしまぁ、ちょっとペースを落として我慢していたら良くなるだろうと考え、そのまま進んで浅間峠。
タイムは3時間29分。
去年よりは若干良いが、やはりこんなものか、といった感じ・・。
もっと練習できる身体に回復させて、3時間10分には到着していたいところです(完走タイムの目標は10時間30分くらいとした場合)。

ここでスルさんも到着。
かなり辛そうな表情。
が、ちょっと休憩してそのまま先に行ってしまいました。
さすが強い。
僕はライトの準備と、ペットボトルの交換。
胸ポケットに550mlを2本(水+ムサシ)差していたのですが、700mlほど消化していたので、ザックの中からOS1を取り出して補給です。
ハイドレーションだとこの作業がいらなくてロスがないのでしょうが、ハイドレの臭いが苦手なので仕方ありません。
ちなみにOS1は初導入でしたが、今年は去年みたいに吐き気を覚えることはなかったので、良かったのかもしれません。
そしてここからストック使用可能区間なので、ザックからブラックダイヤモンド ウルトラディスタンスを取り出します。

浅間峠~三頭山

浅間峠から先は割と走れる区間となりますが、既に平地でも走るのが辛くなってきました・・。
まずいなぁ。
登りは当然のごとくほぼ歩き。ストックに頼りながらパワーウォークです。
練習ではアルミ製のディスタンスを使っていましたが、レースではカーボン製のウルトラディスタンスを使いました。
やはりカーボンは軽く、登りはかなり助けられている感じがしました。

笛吹峠の手前から暗くなり始め、ライト点灯。
このあたりのシングルトラックは道が狭く、根っこが多く突き出しているので走りにくかったです。
昼間ならそんなに問題ないのですが。
足も疲れましたが、体力もなくなってきた感じです。補給しなければ。
数馬峠を越えたその先にある西原峠にはUTKKのモリヤさんがボランティアスタッフとしています。
そこまで頑張って走ろう。

18時8分、西原峠に到着。
モリヤさんを発見し、その場に座り込みます。
疲れました。
ザックからカロリーメイトを取り出して、水で流し込みます。
モリヤさんによると10分ほど前にタムラ師匠が元気良く通過したとのこと。
最近は調子良さそうだったので、追いつくことはないだろうなぁー。
モリヤさんに元気をもらい、再出発。
ここから三頭山!

三頭山までは知り合いに会うこともなく、淡々と登り続けました。
非難小屋到着が確か19時過ぎ。
スタートから6時間経過しています。
よくハセツネではこの三頭山到達タイム×2が完走タイムと言われます。
(非難小屋ではなく、山頂かも・・スミマセン)
てことは12時間ペースか。
去年のタイムが12時間5分だったので、ほぼ変わらないペース。
練習できていない状態でもそれなりに走れているから嬉しくもあり、成長していないから悲しくもあり・・。
去年はこの先の御前山、大岳山で潰れました。そこを丁寧にクリアーできれば記録更新も狙えるか。

三頭山~月夜見第2駐車場

三頭山からは下って鞘口峠。
前後の選手はまばらになってきており、時折、集団に追いついたり、追い抜かれたりしました。
鞘口峠から先だったか、場所はちょっと忘れましたが、緩やかな下りで派手に一回転びました。
その瞬間、右ふくらはぎがMAXつり、動けない状態に。
後続選手の邪魔になってはいけないと、ズルズルと脇に逸れます。
と、そこを通過した選手に「つりましたか?大丈夫?」と肩をポンポンとたたかれ慰めてもらいました。
マーシャルが逆に気遣いしてもらうとは、、ちょっと恥ずかしい。
なんとか立ち上がり、一旦小休止。
ヘッドライトを消し、空を見上げると見事な満月。
なんとなく第3者視点で今の状況を考えることができ、ちょっとおかしくなってきました。
やっぱりこの夜の山の中を走り続けるって非日常感、いいよなぁ。

月夜見第2駐車場が近づいてきました。
一旦、ロードに出て、再びトレイルの中へ。
ここからすぐに月夜見第2駐車場かと思いましたが、試走の時よりこのトレイルが長く感じました。
ようやくロードに出て第2関門の月夜見第2駐車場。
タイムは7時間8分くらい。本当、去年となんら変わりません。
すぐに水補給すべく、エイドへ。ちなみにここまでの水消費は1.4リットルくらいでした。
まずはポカリ500mlをほぼ飲み干します。
次に水&ポカリを1000ml補給。
カロリーメイトを食べて、トイレを済ませて出発の準備。
と、トイレ近くでマツウラさんに出会いました。
もう先に行っているのかと思ったのですが、吐いてしまったとのこと。風邪で参加したのが良くなかったようです。
と続けてオダッチも発見、かなり寒そうにしています。が、まだまだ気力は残っている感じ。

去年はここ月夜見第2駐車場で寒くなり、そのせいか足の故障が痛みましたが、今年はそれほど寒さを感じず、坐骨神経もまぁまぁ大丈夫そう。
とはいえ、この近辺で5度と言われた記憶があります。止まると一気に冷えますね。長居は不要ってことで僕も出発。
ちなみに服装はスタートからずっと半袖短パン。動いている分には問題ない、というかちょっと汗をかくくらいでした。

月夜見第2駐車場~御前山

さて、月夜見の後は御前山と大岳山という頑張りどころが控えています。
去年潰れた区間なので補給に気をつけて進みたいところ。
そして試走では御前山の登りがとても長く感じていたので、それも心構えとしてこの区間に臨みました。

ライトはヘッドライトだけで進んできましたが、どうも暗く感じ、下りなど恐る恐るになってしまう感じがあります。
光量が足りないのでは?そう気づいたのは陽が落ちて随分と経ってから。
タイミングを見計らってザックを下ろし、予備として持参していたハンドライトを取り出します。
そして下りではストックを使うのをやめ、ハンドライトで足元を照らしました。
そしたら足場が鮮明にわかり、楽に下れるようになりまた。
ハセツネは霧も出やすいし、ヘッドライトだけでは難しいのかもしれません。ライト重要性を再認識しました。

登りに差しかかろうとする頃、前方にオダッチを発見。
ペースがちょうど同じくらいだったので、後ろを付いていく事にしました(ホントはマーシャルが固まるのは良くないんですがね)。
御前山の登りは長かったものの、会話することで気が紛れ、思いのほか楽に御前山に到着。
よし、ここでもそんなにパワーを消費している感じはないぞ。
が、この状況に驕ることなくここで小休止して大岳山に備えよう、ということでオダッチを見送り、玄米おにぎりを食べることにしました。

御前山~大岳山

再出発。
御前山を過ぎれば大岳山はすぐと思っていたのですが、実際には7km程度あったようで、大岳山の登りはまだかまだか、とちょっと焦りながら進みました。
ようやく大岳山への登りが始まり、ゴツゴツした岩が目立つようになって来ました。
大股になって登らなければいけない箇所などはパワーを要します。
ここでハンガーノックになってなるものか!と一つ一つ丁寧にクリアーしていき、ついに山頂!
よし、今年は潰れなかったぞ!!
山頂には滞在することなく、そのまま進みました。

大岳山~長尾平

大岳山を越えればもう怖いものはなしといった感じ。
とりあえず大岳山からの下りがテクニカルなので注意して下り、神社のあるところへ。
ここで鐘を鳴らして完走祈願。

ロックガーデン分岐など、滝打たれトレランなどでよく来ていた場所を通過し、いよいよゴールも近づいてきたなという感覚と安堵感が出てきました。
この近辺では自分よりちょっとペースが速いくらいの選手に引っ張ってもらいました。
緩やかな登りなら走るくらい。
浅間峠出た時にはだいぶダウンしていましたが、回復するものなんですね。
ご飯を食べたからか、ちょっとペースを抑えて時間が経過したからか、ストックか。
浅間峠では「もうだめだ!」と思っていたのに、身体って面白いものです。やはり諦めないことなんですね。

10時間をちょっと切るくらいのタイムで長尾平らに到着(サブテン選手はもうゴールしている!)。
女将がいたので、今年もお尻をポンポン叩いてもらい、闘魂注入!
去年はこの手前で緑鬼さんに抜かされ、それでも着いていく気力なんて全くなく、ダメダメでしたが、今年は割と元気です。
応援者の中にフカザワさんを見つけて挨拶。
そのまま出発。
と、その先で「長尾平に着いたらOS1ジェルを飲もう!」と決めていたことを思い出し、道の端でザックを下ろしてジェルをチューチュー。
OS1ジェルのカロリー表示を見ると100kcalもないことが分かり、ちょっと残念。
少しお腹が空いてきました。残った食料は・・飴くらい?
OS1ジェルを飲み干すと、ちょっとオエってなりました。
んー、ジェルはあまり良くないかも。良く見ると人工甘味料が入っているじゃないか!
ちょっと胃腸が弱ってきたかもしれません。油断できない状況です。

長尾平~ゴール

御岳神社を通り過ぎ、日の出山へ。
階段を登っていると上から「日の出山山頂でーす!」と大きな声でスタッフが誘導してくれています。
山頂に到着。ここには知り合いのカタバミさんがスタッフとしていました。
「いやー、もう疲れましたよ・・」なんて話を聞いて貰っているだけでちょっと元気になれます。
「あと10kmだから頑張って」と言われ、あと10kmもあるのか、と気持ちが萎えましたが、逆にちょっと心構えが出来ました。
出発。

去年はこの先の区間で多くの選手に抜かされましたが、今年は周りと同じくらいのペースのようです。
足が疲れてきたので下りが辛いポイントなんかはストックを使いたくなるのですが、ハンドライトも捨てがたい・・。
そんな時には「必殺三刀流」!!
口にハンドライトを咥えてのストックワーク!
が、それも5分と続かず口の中が乾いてきて辛くなってきます。
この辺り、うまく改善したいものです。

前後の選手がまばらになってきました。
一人旅になることも。
やっぱり追う追われるって状況じゃないのは気が楽です。
足は、下り、平坦、緩やかな登りは走れるが、急な登りは走れない、そんな状態です。
水も食料ももう残りはほぼなし。なんとか最後まで・・。
金比羅尾根に入って半分くらいを消化したであろう頃に「うさかめくーん」の声が。
暗くて誰か分からず「誰ですかー?」と聞くとマーシャルの先輩であるコジケンさんでした。
故障が再発してしまったのか辛そうに歩いて進んでいました。「行って行ってー」と言われたので先へ。
速い方なのでちょっとびっくりでした。

その先、淡々と進んでいると「残り3km」(2kmだったかも)の看板!
おお、あとちょっと・・
周りの風景からもゴールが近づいてきたことが分かります。
橋を渡って、残り1km!
勢いに乗って下って下って~、、しかしこの下りのアスファルトが痛い・・。
そして出た!ロード!
走って走って、最後の曲がり角を右折すればそこに見えるのは黄色いゴールゲートっ・・!!
終わったー!ゴーーール!
タイムは11時間31分ほどでした。

ゴール後

Tシャツと完走証を受け取り、トン汁コーナーへ。
イヤーうまい!
体が冷えそうだったので、そのままマーシャル待機部屋へ。
うーー終わったー・・かなりの安堵感。
ちょっとしたらそこにボランティアのさとさんがやってきてくれました。
ちょっと会話した後、さとさんは業務が残っているというので、会場へと戻って行きました。
その後、スルさん到着。
スルさんは初参加でサブ11.5。見事です。
その後、オダッチ到着。オダッチも見事なサブ12。
とりあえずこの3人はマーシャル業務が必要な現場には遭遇せずにゴール出来た模様。

お腹が空いたので、会場に戻ってカップラーメン(味噌)を購入。300円。
お湯をその場で入れてくれるサービスが嬉しいものの、300円はちょっと高いような・・。
そしてお湯がとてもカルキ?臭い。が、やはりラーメンはうまい、そのまま完食。
どうも寒気、吐き気が出てきて、これはヤバイとマーシャル部屋に戻ってシェラフに入って仮眠。

温泉

3時半ごろ起きて、ちょっと体調も良くなったので会場へ。
UTKKのゆうこりん、俳句の会のダズさんと合流。
送迎バスの出ている温泉に行くというので僕も行くことに。
ゆらりゆられて温泉へ。
到着するも、やはり大混雑。
風呂場入り口ドアから階段までびっしり行列。やっぱり帰ろうか、と思うも既に入浴料1000円を支払った後。
いい商売してますね。選手が1000人来たとして、1000円×1000人=1,000,000円・・100万円!
一晩で100万円を売り上げるとは・・。ホストか!
行列の脇をゆうこりんがササッと通って女子風呂へ。女子は参加人数が男子の1/10程度ですからね。羨ましい。

1時間以上は待ったでしょうか、ようやく中へ。
湯船のお湯がとても熱く、長居出来ない。「回転率を良くする為ですかねー」なんて隣の人と話したり。
風呂から上がって畳の部屋に入ろうとするも、なんとなくモワッとしたお世辞にもいい香りとは言えない臭いがしたので、そのまま玄関のほうへ。
カップラーメンを食べている人が居て、とても良い香りをさせています。
ハテ、どうしたものか、さっきカップ味噌を食べたところ。
しかし食べたいものは食べたい、と日清カップヌードルしょうゆ味を購入。200円。
玄関脇のテーブル席に座ってズズズっと。うまい!

帰宅

そうしている間にダズさんゆうこりんと合流し、再び会場へ。
会場に着くと空が明るくなってきていました。
西原峠でボランティア業務にあたっていたモリヤさん発見。
しばらく談笑して、また寒くなってきたのでマーシャル部屋で仮眠。


再び起きて外に出ると、太陽の力は凄い、暖かくなっていました。
時刻は8時ごろか、まだまだ多くの選手がゴールへと向かってきています。
さすがはハセツネ、知り合いが多くおり、どこぞの同窓会ちっくな雰囲気も感じられます。
皆、昼夜問わず山の中を71.5km駆け抜けてきたというちょっと変わった同窓会・・。

仲間内でゴールしていないのはヨシミさん、アカさん。
アカさんは今回、坐骨神経痛悪化により、完全なハイキングスタイルで臨んでいたのでした。
待ちきれず、コースを逆走。
登りに差し掛かったところでヨシミさん発見!20時間以上走ってきたとは思えない元気さ。おめでとうございます!!
そしてその5分後くらいにアカさん発見!!
良かった。御前山でしっかり5時間程度寝たんだとか。さらにはパスタなども楽しみ、制限時間一杯楽しんだ様子。見事な完走です。
これで仲間内は全員ゴールか。
時間はお昼の12時ごろ。タムラさんと共に家路につきました。
今年もハセツネに目一杯楽しませて頂きました(^-^)

持ち物・装備

装備
帽子:モンベル WIC.ライト ハット
シャツ:ユニクロのTシャツ
インナー:ファイントラック アクティブスキンT
ズボン:コロンビアの短パン(たぶん登山用)
靴下:5本指ソックス(トレラン用。メーカー忘れました・・)
シューズ:アルトラ ローンピーク2.0
ストック:ブラックダイヤモンド ウルトラディスタンス
ヘッドライト:GENTOS HW-777Hヘッドライト
ハンドライト:GENTOS SG-325
時計:カシオ G-SHOCK
ザック:[モンベル] mont-bell クロスランナーパック15 GM

終始、半袖短パンでいけました。
止まらなければ大丈夫です。

装備(未使用)
雨具(上):モンベル トレントフライヤージャケット
雨具(下):モンベル バーサライトパンツ
防寒(上):パタゴニア キャプリーン4
アームカバー:モンベル ジオライン L.W.アームウォーマー(スタートしてすぐに暑くなって外しました(^^;))
ネックウォーマー:モンベル

持ち物(ギア系)
エマージェンシーシート
三角巾
予備水350ml
テーピング(捻挫などに)
ポイズンリムーバー
絆創膏
予備電池
バンジーコード
コンパス
ハセツネマップ
GPSロガー MobileActhion i-gotu GT600
携帯ゴミ箱 ポーラテックのUTMF配布品
熊鈴

食料・飲料

食料
玄米おにぎり二つ
カロリーメイト3袋
マカダミアナッツ
塩ラムネ
OS1ジェル1個

カロリーメイト1袋残りました。
最後の金比羅尾根でもう食料がないと思っていましたが、実はありました。
レース中はやはり気が動転していますねー。

飲料
いろはす555ml&ムサシ×2本
OS1×1

合計1.6リットルほどでスタートしました。
多すぎず少なすぎず、ちょうど良かったと思います。
月夜見で1.5リットル補給。
今回は水場を利用しなかったので、レース中に消化した水は3リットルほどでした。

感想など

去年に引き続き2回目の参戦となったハセツネ。
2015年は年明け頃から坐骨神経痛に悩まされ、7、8、9月の夏の間は思うように走れず、体力が落ちていっていました。
ゆっくりなら走れるものの、スピードを出すとハムストに響いてしまう為、追い込んだ練習が出来ず心肺の衰えが大きかったように思えます。
春のハセツネ30Kを完走したころにはサブ10.5を狙っていましたが、大会直前ではとても厳しい状態でしたので、2014年の12時間を更新できれば良いだろう、良くて11時間、悪くて13時間~14時間くらいになると考えてレースに臨みました。
蓋を開けてみると、浅間峠到着タイムが2014年とほぼ同じ。さらには月夜見第二駐車場到着もほぼ同じ。
そしてその先の御前山、大岳山区間で大きく潰れなかったのが、今回の記録更新に繋がったと思います。
潰れなかったのは、去年よりも前半の水分摂取量が多かった(去年は1リットル)、ご飯を食べた、ストックを使ったので登りの消費が少なかったことなどが考えられます。
練習出来ていないなりにも記録更新できたのは嬉しいです。
しかし、更新したとは言っても当初のサブ10.5には遠く及ばず。
浅間峠までの高強度の区間で足がつってしまうなど、やっぱり練習不足な感が否めません。
とはいえ、練習していればサブ10.5を達成できていたのか?と問われれば、実際わかりません。

改善点
ポイントはライト。
ハセツネ、特に今年のハセツネは夜間パートが長く、いかにナイトトレイルにおいてもスピードを落とさずに進むことが出来るかが重要だったかと思います。
そんな中、僕はライトの対策を怠り、口にハンドライトを咥えるはめに・・・個人的にこのスタイルは嫌いではない。むしろカッコイイ!と思っているくらい。
冗談はさておき、次回は腰や肩にライトをつけるような対策をとりたいですね。

ストックは有効か?
ハセツネでは第一関門の浅間峠より先の区間でストックが使用可能となります。
今回はとても軽いカーボン製、ブラックダイヤモンドのウルトラディスタンスを使用しました。
浅間峠では迷わずザックから取り出し、その先の登りではストックに頼り助けられました。
しかしながら、下りで邪魔になることも多く、ストックがない方が速くなっていた箇所もあると思います。
ヘッドライト+腰ライト+ストックみたいな組み合わせだと良いのかもしれません。試してみないと。

マーシャル業務
今年はマーシャルとしての参加でした。
レース中は幸い、僕の走っている周りでは救護が必要な選手はいませんでした(逆に僕が声かけてもらった・・)。
4月より6回の講習を受けてきましたが、本当に現場に遭遇した際に自分に対応できるのか不安でした。
しかしながら技術は未熟でも、自分はマーシャルマークを背負っている時点でいざという時に最初に頼られる存在。
レース中はその自覚をもって走っていました。
また、この講習会で学んだことはハセツネのためだけにあるのではなく、なんとなく今年は普段山を走っている時も、何かあったら自分が助けようという気持ちがありました。
この「自分が助ける側になる」という気持ちになれただけでも大きな収穫だったかもしれません。
地図読みの知識などは継続しないと忘れる一方ですが・・(^^;)

来年
まだまだ記録も狙いたいですし(将来的にはサブテン)、しかしながらまたボランティアをしたい気持ちもあり。
記録を狙うからにはしっかり練習対策ですが、どうにもこうにも坐骨神経痛が治らず、かなり苦しめられています。
来年のエントリー時までに治っていれば選手としてエントリーし、タイムを狙いたいところです。