箱根のゲストハウス旅 - 1日目
箱根で発見!うさぎとかめ
トレランコースマップ
距離:25kmくらい
旅のテーマ
この間の夏休みに行った長野県のゲストハウスやSWに訪れた北海道ニセコのゲストハウスなど、最近は何かとゲストハウスを利用することが多くなってきました。
すっかりこのゲストハウスという空間にハマッてきたのかもしれません。
「よし、普通の土日休みの週末でもゲストハウスに行ってみよう!」と決意したのは木曜日あたり。
いつもながら旅のプランは急に決まります。
都内近郊のゲストハウスを探す
土日で行ける場所となると必然的に都内近郊となります。
なんとなく山中湖に久々に行ってみたくなり、ゲストハウスを探すも既に満室。
山中湖は断念。
そこで「神奈川 ゲストハウス」というキーワードでGoogle検索するといくつかゲストハウスが出てきました。
ざっと鎌倉エリアと箱根エリア。
鎌倉は駅前などはガヤガアヤしているし、若者が多そうなイメージだったので気持ちが乗りません。
そうすると箱根か。
箱根のゲストハウスについて詳しく調査すると出てきたのが「箱根ねんねこや」という名前のゲストハウス。
関連ブログや口コミによると女将の人柄が良いらしい。
そして場所は宮城野。湯本や宮下、元箱根などいわゆる観光地っぽいところとは少し離れて落ち着けそうな場所。
ここだ!このゲストハウスならばゆっくり出来るに違いない!と判断し、予約。
箱根湯本駅まで電車で行き、そこからは外輪山トレイルにて金時山へ。
その後下山してゲストハウスに向かってのんびり過ごす、ざっとこんなプランで週末を迎えました。
出発
2015年10月24日土曜日。
予定した時刻よりも少し遅めの朝8時ごろに起床。
マックパックのアンプレース40にざっくり荷物を詰め込んでみると空き容量が多いことに気付きます。
そこで、モンベルのクロスランナーパック15に詰め替え。
ちょっと見た目はトレイルランナーぽっくなってしまいますが、機動力を優先してこちらの装備で行くことに。
ちなみになぜトレイルランナールックが嫌なのかというと、山ではトレイルランナーというだけでハイカーに嫌な顔をされることがあるからです(^^;)
マナーの問題ですね。
だからなるべくは「バスの出発時刻が迫って急いでいるハイカー」を装うのです。
11時30分ごろ箱根湯本駅に到着。
汗を拭うためのハンドタオル(結構重要アイテム)を忘れていることに気付き、仕方がないので売店で購入することに。
こんな愛らしい柄のものしかありませんでした(^^;)
450円くらい。
箱根湯本駅~塔ノ峰
トイレを済ませてのんびりと出発。
高架下をくぐるといきなりの急な登り坂。
5分くらい登ると阿弥陀寺へと続くトレイルの入り口が現れます。
このトレイルも程なくして再びアスファルトの道。
さらに登ると阿弥陀寺。
この寺を突き抜ける形でトレイルへ(初めての人はここで迷うかも)。
いきなりの急登の連続により辛くて顔がゆがみます。
それを予期していたのか、このタイミングで笑顔の七福神ぽい置物。
何か「笑顔で登れ~」と言われているよう。
その先のシングルトラックでは根っこが多く、そこにワラーチを引っ掛けてしまったときに「ブチっ」と嫌な感覚。
確認するとワラーチのサイドの穴からビブラムソールに亀裂が入っていました。
これでもうこのワラーチは使い物にならず・・・。
鼻緒の部分の紐が切れることはしょっちゅう経験していたのですが、穴から亀裂が入るのは初めてです。
ワラーチの替えを持ってきておいて正解でした。
(※ちなみに後日、別の箇所に穴を開けて大復活!)
塔ノ峰に到着。
ここで腰を下ろしてワラーチ交換。
塔ノ峰~明星ヶ岳
塔ノ峰よりちょっと進むと景色が開けるます。
その後はこんな感じで上部を木々で覆われたトレイル。
そして道は笹で覆われているトレイルに変わり、そこには町並みが見渡せるポイントもあります。
その後、一旦ロードに出て1kmほど走ります。車も通るので気を付けます。
再びトレイルに戻って明星ヶ岳を目指すべくひたすら登り。結構登ります。
明星ヶ岳到着。
進行方向右手にポツンと看板が立っているだけのポイントです。
注意しないと通り過ぎてしまうくらい何もないです。
明星ヶ岳~明神ヶ岳
明星ヶ岳から少し進むと分岐があり、そこはちょっとした広場になっています。
ハイカーがランチタイムをとっていました。
今日はいつもよりも多くハイカーとすれ違いました。
稜線に出ました。
ようやく箱根湯本から登りきった感じです。
今日の天気予報は晴れと記憶していましたが、天気はあまり良くないようです。
富士山も見えないか・・。
登りが始まるポイントで補給。
知人に安く紹介してもらったブラジル産のエナジードリンク。
「合成着色料・保存料・タウリン不使用、グルテンフリーのからだに優しいナチュラル・エナジードリンク オルガニック」
です。味はレッドブル系の味で美味しく飲めました(^^)
このほかに玄米おにぎりも補給。
この後少し元気になったので効果あったのかも。
登って・・
さらに登って・・・
稜線に出ます。
分岐。
天気が荒れてきました。
風がとても強く、ススキもなびいています。
しかし、なんでしょう。この悪天候の稜線って、なんか好きなんですよね。
晴れていればこの辺りから富士山が姿を現しそうなのですが、今日はダメそうですね。
しかし、明神ヶ岳周辺の稜線は楽しい!
明神ヶ岳に到着。
風が強く、寒くなってきました(ここまではずっと半袖短パン)。
少し腰を下ろそうにも、タバコを吸っている人が居たのでそそくさとその場を後にしました。
その先でやはり寒くなり、ユニクロのウィンドブレーカーを羽織りました。
明神ヶ岳~矢倉沢峠
明神ヶ岳から先は下りの始まりです。
やはりちょっと暑くなったのでウィンドブレーカーを脱ぐことに。
相変わらず風が強いです。
綺麗な花が咲いていました。
矢倉沢峠周辺。
今日はうぐいす茶屋が営業していました。
矢倉沢峠~金時山
矢倉沢峠からは金時山への登りが始まります。
そしてハイカーも一気に増えてきます。
だいぶ上が近づいてきました。
息が上がりますね。
そして金時山に到着。とりあえずは今日の目的地。
箱根湯本駅から大体3時間40分くらいかかりました。
今日はのんびりハイキングかー、なんて考えたりもしていましたが、結局走っちゃいましたね。
最近は足腰が悪く、体力が落ちてしまいましたが、めちゃくちゃダメ!って感じでもなかったので良かったです。
腰を下ろしていると猫が二匹寄ってきました。
何もくれないと分かるとそっぽ向いてどこかに行ってしまいました(^^;)
外で汗を乾かした後、金太郎茶屋へ。
味噌汁を注文しました。300円。暖まる!
コーヒーとお菓子の差し入れを頂きました。
ここの女将はなぜかトレイルランナーに理解があり、とても親切にしてくれます。
鏑木さんも来たことがあると言っていたので、鏑木さんの計らいによるものなんだろうかなんて勝手に想像したり。
茶屋っていうのはルール、マナーが厳しく、初心者は易々と中に入れない勝手なイメージがあります。
その点、金太郎茶屋さんは良くしていただけるので有難いことです。
だからといって甘んじることなく、失礼はないかとなにかと気を使ってしまいますね、山小屋、茶屋というのは。
そう、ここで本当ならば水分を補給しておきたかったのですが、ちょっと躊躇いました。
というのも山小屋ってのは商品がほいほいと売れて嬉しいものなのかどうか分からないところがあります。
例えばユニクロなどは服が沢山売れれば嬉しいのでしょうが、山小屋は簡単に在庫を補給できるものでもなく、沢山ものが売れては困るんじゃないだろうかと思ったりします。
バッチとかは購入してあげたほうが良いんだろうか。
まぁ買ってもいいが、無駄なものは買わないっていう辺りなんでしょうかね。
とにかくこの後は下山というプランだったし、味噌汁、コーヒーも飲んだから飲料は買わずに茶屋を出ました。
女将に笑顔で「頑張りな!」といって送り出してもらいました。
この言葉には単にこの先のトレイルを頑張るという意味ではなく、人生における諸々を頑張りな!と言われているようなとてつもない力と包容力を感じました(^^;)
金時山~宮城野
外に出ると肌寒い。スタイルは変わらず半袖短パンです。
下りをハッセハッセと駆け下りてくるともう寒さは感じず、体は暖まっていました。体内からは確実に味噌汁のパワーを感じることが出来ます。
そして再び矢倉沢峠に戻ってきました。
さて、どうしよう。予定ではここから下山ですが、まだ走りたい感じもあります。
明神ヶ岳まで戻りそこから下山することで宿のある宮城野へ行くことも出来ます。
明神ヶ岳まではざっと見積もって2時間弱。
現在15時40分ほど、下山し始めるのは17時40分ごろか・・。
ライトはありますが、そういえば水がもうほとんどありません。
明神まで戻るプランを断念して、ここから下山することにしました。
15分ほどでロードに出ました。
仙石原の辺りですね。
ここから宿までは約5km。
バスも考えましたが、面倒くさいので走ることにしました。
しかし途中から歩道がなくなり、さらには交通量も多くなり、とてもストレスを感じる道になりました。
スピードを上げて、わき道へ。
車は嫌いです。やっぱりちょっとリスキーでもトレイルで宿を目指せばよかったか?
まあ来た道を戻るってのはなんとなく旅においてナンセンスだし、この道で良かっただろう。
せっかくなら知らない道を開拓したいもんですね。
宮城野の手前で川沿いの道に入りました。
釣堀?のようです。
公園があったので、お手手を洗いました。
センスを感じる河童の水場ですね。
いやよく見るとペンギン?
釣堀は大涌谷からの温泉成分流出により禁漁となっているようでした。
やはりこの前の噴火の影響なんですかね。
鴨が2匹居ましたが、あれは温泉に浸かっていたのでしょうか。
お、こんなところに「うさぎとかめ」が!
当方うさかめHP管理人として、これは放っておけません。
といっても写真を撮るくらい。
トレイルを進んでいたら出会わなかったであろう、うさかめのモニュメントでした。
ねんねこやに到着
そして今晩のお宿「箱根ねんねこや」に到着しました。
猫のマークが可愛いですね。
中に入ると女将のレナさんとその親御さんが暖かく出迎えてくれました。
評判通りの気さくでやわらかい雰囲気のある方でした(^^)
チェックイン時に宿代3500円と朝食オプション300円(安い!)の合計3800円を支払い。
コーヒーがフリードリンクとのことだったので、まずは一杯頂きました。
他には紅茶、緑茶もフリードリンクでした。
いやー落ち着くなぁ~。
汗を流すには宿のシャワーで十分だったのですが、近くに温泉があるとのことだったので行くことにしました。
最寄は「勘太郎の湯」。そしてちょっと離れたところに「てのゆ」。
確かどちらも過去に行ったことがあったので、近い勘太郎に決めました。
そうこうしていると別のゲストさんが到着したようです。
そこにはガタイの良い男性が。聞くと消防士さんということで納得。
名古屋であった友人の結婚式からそのまま来たというウラベさん、こちらも気さくな方で一安心。
色々と雑談をしていると一緒にご飯を作ろうということに(^^)
ウラベさんは既に食材を購入してきている(焼きうどん)とのことだったので、僕も温泉ついでに食材調達することにしました。
勘太郎の湯は料金改定され1000円から800円となっていました。
どういう背景があったのかは分かりませんが、嬉しい限りです(^^)
さくっとお風呂に入って、近くのセブンイレブンへ。
僕は食事には何か暖かいスープが欲しいタイプです。
とはいえ味噌汁などでは素っ気ないしと、野菜味噌ラーメンを作ることにしました。
麺&麺になりますが、まあ男同士だし大丈夫でしょう!
もやし、ねぎ、油揚げとサッポロ一番みそラーメンを購入。
あと前菜に豆腐、きゅうり、それから珍しくお酒やお菓子を購入。
男の料理
18時半ごろ宿に帰ってきました。
早速、調理開始!
ウラベさんは手際良くやきうどんを作っていきます。
いい匂い!
僕も味噌ラーメンを作り始めます。
しかし、思ったよりも野菜が多く、スープは野菜で一杯になり、結局、スープは2袋分使ったものの、麺は1袋分しか使いませんでした。
そう、残ったのはスープのないサッポロ一番みそラーメン。
使い道に困る一品ですね。これを書いている今も家にあります(持って帰ってきた)。
いい使い道があればどなたか教えてください。
出来た!これぞ男の料理!
なんなら消防士の炎の料理です。
頂きましょう・・ズルズル、うん、うまい!
味噌ラーメンもまずまず。
サッポロ一番みそラーメンは料理人を選びませんね!
しばらくすると他のゲストさんもちらほら集まってきました。
テーブルを移動してそちらで団欒。
隣にはこちらも同じく一人旅&温泉に浸かりにきたモチヅキさん。
正面には外国人カップル。
男性はオーストラリア人で女性はマレーシア人。
女性がワーキングホリデーでオーストラリアに行ったときに出会った仲で、今回はさらにワーホリビザ?で日本に来ているんだとか。
かなりアクティブ!
そして奥に女将のレナさん。
マレーシア人の女性(そういえば名前を聞いていなかったので、女性をマレーさん、男性をラリアさんとしましょう)
が僕のことを「スタッフ?」と聞いてきたので、レナさんが「ノー~He is ゲスト」。
というと「ゲスト」を「ゲイ」と聞き違えたらしく、ゲイ??と聞かれたので、いやゲイじゃなくゲストですよ~(^^;)と言うと誤解は解けたらしいが、それでも面白くて皆で大爆笑。
久しぶりです。なんかこうやって外国人とワイワイ話すのは。いや、英語はほとんど話せなくて、レナさんが通訳してくれているんですが(^^;)
面白いなぁー。
なんでしょう、こうやって言葉の壁を乗り越えてお互いの情報を共有することはとても楽しいんですよね。
気付けば時刻は11時過ぎ、その辺りでお開きとなりました。
いやー来て良かった(^^)
ドミトリー部屋に移動して就寝。
というか結局、マレーさん、ラリアさんという名を使わなかった・・・。