第22回ハセツネ参戦記②データ解析!!

2014ハセツネデータ解析!!

第22回ハセツネの完走者データがアップされました。
第22回ハセツネリザルト
これにはゴールタイム以外に、スタートタイムと各関門の通過タイムも記載されています。
今回はスタートタイム、第1関門通過タイムにスポットを当て、解析してみました。

ゴールタイムのヒストグラム

まず初めに、全完走者1922人をゴール時間帯別にヒストグラムして見ていきます。


ゴール時間帯別 選手人数

7時間台 : 9人(0.5%)
8時間台 : 24人(1.2%)
9時間台 : 74人(3.9%)
10時間台 : 85人(4.4%)
11時間台 : 139人(7.2%)
12時間台 : 146人(7.6%)
13時間台 : 184人(9.6%)
14時間台 : 175人(9.1%)
15時間台 : 189人(9.8%)
16時間台 : 172人(8.9%)
17時間台 : 205人(10.7%)
18時間台 : 142人(7.4%)
19時間台 : 129人(6.7%)
20時間台 : 79人(4.1%)
21時間台 : 74人(3.9%)
22時間台 : 72人(3.7%)
23時間台 : 24人(1.2%)

その結果、ボリュームゾーンは17時間台という結果になりました。
次いで、15時間台、13時間台となりました。
一番少ないのは7時間台の9人で0.5%。

ちなみに、10時間以下の人数は107人(約5.5%)。
2013年の10時間以下完走者は96人ですので、サブテンが増えた結果になりました。

スタート通過タイムの平均

次に、スタート通過時間の平均をゴール時間帯別に見ていきます。

7時間台 : 0分03秒
8時間台 : 0分06秒
9時間台 : 0分10秒
10時間台 : 0分18秒
11時間台 : 0分29秒
12時間台 : 0分42秒
13時間台 : 0分58秒
14時間台 : 1分17秒
15時間台 : 1分32秒
16時間台 : 1分45秒
17時間台 : 1分55秒
18時間台 : 2分11秒
19時間台 : 2分26秒
20時間台 : 2分23秒
21時間台 : 2分40秒
22時間台 : 2分39秒
23時間台 : 2分29秒

これは、例えば7時間台の人は9人いますが、その9人のスタート通過時間の平均を算出したということです。
上記の結果より、7時間台~21時間台までは、そのゴールタイムが遅くなるにしたがってスタート通過平均時間も遅くなっていることがわかります。

サブテンを狙うのであれば、「9時間台」の10秒くらいを目安に位置取りするといいかもしれません。

また10時間以内に完走した人は107人いますが、そのうち106人は30秒以内にスタート地点を通過しています。
一番遅い人でも52秒。
位置取りは重要な要素かもしれません。

スタート通過タイムのヒストグラム

今度はスタート時間を10秒刻みにしてヒストグラムにしてみました。


スタート通過時間別 選手人数

1~10秒 : 165人
11~20秒 : 165人
21~30秒 : 131人
31~40秒 : 102人
41~50秒 : 98人
51~60秒 : 97人
61~70秒 : 93人
71~80秒 : 94人
81~90秒 : 102人
91~100秒 : 84人
101~110秒 : 84人
111~120秒 : 81人
121~130秒 : 78人
131~140秒 : 76人
141~150秒 : 82人
151~160秒 : 77人
161~170秒 : 65人
171~180秒 : 61人
181~190秒 : 54人
191~200秒 : 52人
201~210秒 : 38人
211~220秒 : 31人
221~230秒 : 9人
231~240秒 : 1人
241~250秒 : 1人
251~260秒 : 1人

その結果、1~20秒の区間に多くの選手が集中していることが分かりました。
60秒までに視野を広げると、実に758人(全体の約40%)もの選手が1分以内にスタートしています。

「1~10秒」から「71秒~80秒」までの区間では人数が徐々に減っていますが、「81~90秒」で少し増えています。
恐らくですが、これは「12時間プレート」の先頭がこの「81~90秒」ではないかと予測しています。
レース当日、僕は10時間と書かれたプレートの集団の中にいました(それでもスタートは1分9秒だったわけですが)。
そして、その後に控える「12時間プレート」の選手は一旦区切られていました。
それで12時間選手は、10時間選手がスタートしてからのスタートになっていたのでは、と思われます。
そのため、12時間集団の先頭に選手が集まり、「81~90秒」に人数が集中したような気がします。

この仮定が正しいとすると、「10時間プレート」には「1~10秒」から「71秒~80秒」までの選手945人が集まっていたことになります。
しかしながら、実際に10時間以内で完走した選手はわずか100人程度。
もしかすればこういった現象が渋滞の原因の1要因になっているのかもしれません。
(そもそもあのシングルトラックに対しての参加人数が多すぎるだけの気もしますが)

第1関門到達タイムの平均

次に、完走時間帯別の第1関門(浅間峠)到達タイムを見ていきます。
浅間峠到達タイムはゴールタイムの一つの指標ともいえるタイムですね。

7時間台 : 2時間18分16秒
8時間台 : 2時間33分47秒
9時間台 : 2時間52分30秒
10時間台 : 3時間08分33秒
11時間台 : 3時間24分14秒
12時間台 : 3時間43分40秒
13時間台 : 4時間00分20秒
14時間台 : 4時間17分19秒
15時間台 : 4時間35分08秒
16時間台 : 4時間50分52秒
17時間台 : 5時間02分33秒
18時間台 : 5時間20分31秒
19時間台 : 5時間34分10秒
20時間台 : 5時間49分08秒
21時間台 : 5時間59分59秒
22時間台 : 6時間16分04秒
23時間台 : 6時間27分03秒

これは7時間~23時間台まで順当に遅くなっている結果となりました。
「サブテン」を狙うならば、浅間峠到着目標を2時間52分~3時間8分くらいに設定するといいかもしれません。

スタート順位と第1関門順位の変動

スタート通過タイムと第1関門到達タイムからそれぞれの順位を算出し、二つの順位変動を全選手で割り出しました。
例えばスタート時点で336位だった人が、第1関門で483位だった場合、147人に抜かされていることになり、スタート位置はもう少し後ろのほうに並ぶべきだった、と言えます。

スタート~第1関門で・・
1つ以上順位を上げた人は1052人。
1つ以上順位を下げた人は865人。
順位の変動がなかった人は5人。
これは・・・
「1つ以上順位を上げた」→「スタート位置を前にしたほうが良い人」
「1つ以上順位を下げた」→「スタート位置を後ろにしたほうが良い人」
と言い換えることが出来ると思います。
このことから、スタート位置を前にしたほうが良い人が多かったことがわかります。

ちなみに、一番順位を上げた人は806位順位を上げていました。
逆に一番順位を下げた人は1422位順位を下げていました。
(※あくまで完走者内での結果であり、DNF者を考慮していません)

2013年ハセツネとの比較

2013年のデータと2014年のデータを比較しました。
その結果、両年とも完走している選手は835人いることがわかりました。
また、その内、2013年の記録を更新した人は515人でした。
逆に遅くなった人は320人でした。

一番記録更新した人はなんと9時間55分11秒も速くなっています。
更新はしたものの、一番短い記録更新となった人は27秒。

逆に一番記録が遅くなった人は8時間45分30秒。

その年には手を抜いていた、体調が悪かった、コンセプトが違ったなど様々な理由も考えられることから、一概にタイムだけで実力が上がった、下がったとは言いがたいですが、 2013年と比べると2014年のほうが速くなった人が多い結果となり、レースの高速化が伺えます。
これは一つにハセツネ30予選による参加者のふるいわけも理由にあると思われます。
例えば男子はハセツネ30で1000位以内で完走するとハセツネへの優先エントリー権が得られます。
ハセツネ参加者の半数ほどは予選をパスした強者なので、高速化は必然的かもしれません。